変化の季節。一人じゃない、今日も笑顔で一緒に時間を。

日々是好日_2015
変化の季節。一人じゃない、今日も笑顔で一緒に時間を。

2015年3月20日 09:30日々是好日_2015

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おはようございます、藤沢優月です。

春っぽくなったり、雨になって冷えたり。
季節の変化によって、天気の変化も激しいですね。

どんな時間をお過ごしですか?

大きな時間の節目がきますから、アップダウンの激しい時間になっているのではないかと、想像しています。
お疲れ、出ていないでしょうか。




変化の時期って、「えっ!?」ということにも遭遇してしまいますよね。

それが、それぞれの方にとって、どういうことかは分からない。
でも、たとえば誤解とか。
たとえば、「こんなはずではなかったのに」という、思わぬ遠道とか。

比べたくもないのに、比べるシチュエーションに遭遇してしまったりとか。



そんな時こそ、ほんのちょっとだけ、思い出してみてください。

一人じゃない。
つなげる手、笑い合える笑顔が、ほんのそばにあること。

「私のそばには、ない」
そんな風に思う時こそ、少しだけ心を多めにひらいて、目をひろくひらいてみる。



昨日、こんなことがありました。
私は、打ち合わせと打ち合わせの間、バタバタとタクシーに駆け込みました。
タクシーは、東京・表参道に向けて走ります。
「運転手さん、ちょっとすみません」
ひと声かけて、タクシーの中でまで、電話で打ち合わせです。

電話を切ると、ごま塩あたまで、真ん中の髪の毛が天国に行ってしまった風の運転手さんが、にこにこした声で言います。
「お客さん。いろいろな人を乗せますが、お客さんは声で食べてゆけますよ。
声が『あでやか、さわやか、つややか』。アナウンサーか、声優になれますよ」

急に褒められた私は、一瞬びっくり。
でも、
「運転手さん。私は実は、職業が出版なのですけれど、そんなにたくさんの形容詞の語彙(ごい)を知っているなんて、すばらしいですね」

本当に、驚きました。
最近の褒め言葉の語彙(ごい)ときたら、「すごい」「かわいい」「いいね〜」ですものね。

褒め返しをされた運転手さんは、いっしゅん照れます。
そして、秘密を教えてくれました。
「実は、乗ってくださったお客さんのよいところを見つけたら、できるだけ褒めようと決めたんです。
でもね、いざ褒めるとなっても、人間そう簡単には、言葉が見つからない。だから、いっしょうけんめい調べたんです。失礼にあたらなくて、セクハラにあたらなくて、きもちよくやり取りできる褒め言葉をね」

ますます、驚きます。
この褒めは、意思をもった行為だったんだ。

「いや〜、英語の褒め言葉にもチャレンジしたいんですけどね!」
とおっしゃったので、すかさず
「わたし、英語話せますよ。……う〜んでも、英語と日本語では多分、褒められて嬉しい言葉も違うから、じゃあ、教えちゃいますね!」
「ホントですか! じゃあ、ちょっと待って。メモしますから」
運転手さんがボタンを押すと、レシートが出てくるマシンから、白紙の紙がピーッと吐き出されます。……そんな機能が!?

渋滞の青山通り。
夕方になって、冷たい霧雨。
テールランプの長い列を見ながら、ああでもない、こうでもないと、言葉の交換。

「東京オリンピックの時まで、ぜひ、英語覚えてくださいよ。おもてなしになりますから」
そう言うと、運転手さんは、「いや〜どうかな〜」とさらっと笑いながら、さらに深い秘密を教えてくれました。

「もう還暦なんですけれどね、実は、大病しまして。人生で3度ぐらい、死にかけているんです。この間も大量失血して、病院に運ばれたんですよ。だから、東京オリンピックまで、生きていられるかなと思って。
だから、せっかく生きるなら、楽しい時間の方がいいじゃないですか。それなら、自分から、楽しいやりとりを覚えようと思ってね」

美しくて、優しい心で生きている人は、こんな風に、すぐそこにいる。
きっと、すぐ隣にも、たくさんいるだね。

「大丈夫! 私の最高齢の友人は、87歳になりましたが、いまだに車を運転しているんですよ。
ちなみに、アメリカ人です。
アメリカでは、免許は許可制なので、テストに受からないと更新できません。彼はいまだに、テストに受かって免許を更新し続けています。運転手さんは、80歳より、まだ20年も若いじゃないですか」
「ははは、そうだね!」


3月末。
忙しい時間を生きているあなたの、今日1日が、温かくて笑顔あふれるものとなりますように。


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