『未来日記』復刻 DIARY |[13]印刷データが、見当たらない!

書籍:未来日記
『未来日記』復刻 DIARY |[13]印刷データが、見当たらない!

2018年3月20日 10:00書籍:未来日記

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「『未来日記』復刻 DIARY」として、連続でお届けしています。
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書籍『未来日記』の、復刻に向けての状況。
まずは、一歩前進です。

まずは第一関門となる、「版権」が無事だった!
一歩前進どころか、大きな前進!!



……でも。

印刷データが、ないじゃない。

これは、実は、大きな問題だ。
どうしよう。


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説明しますと、
「版権がある = 印刷していい権利を、有している」
ことと、
「印刷データ(=実物)を持っている」
ということは、まったくの別物。


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たとえば、ちょっと離れた例ですが、型抜きをした人参を、漬物にして、売るとするでしょ?

「漬物を売っていい、衛生管理の資格を持っていますよ」
と、
「目のまえに、人参と漬け液、型がありますよ」
とは、まったくの別物。


資格があったからといって、モノ(材料)がないと、実際のモノ(漬物)は作れない。

本の場合、このモノ(材料)をさすのは、まず第一に、印刷データ。

私が原稿を書き、イラストレーターさんがイラストを描き、デザイナーさんがレイアウトをした、「データ」です。
データを紙に印刷するからこそ、モノ(本)にして、お渡しできる。


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印刷データを作るのは、それはそれは、専門的な技量が必要。
そして、とっても、お金がかかります(!)。



印刷データは、知識の結晶です。

紙に対する知識。
素材に対する知識。
フォントの知識。
「それが印刷されたら、どう仕上がるのか」を、経験的に判断できる知識。

中でも、いちばん大切だと個人的に思っているのが、割付に対する知識。

「いちばん難しい」とは言いませんが、かなり重要だと思います。

(ちなみに私は、一番苦手です……)


本というのは、プリンタから、印刷された紙が出てくるのとは、ちょっと違う。

本を「1ページ、2ページ、3ページ、4ページ……」と、続けてめくるためには。
実は、紙の裏表に、

・4-1
・3-2
・5-8
・7-6……

と、まるでパズルみたいに、データを置かないといけない。
そして、このパズルみたいな作業を、全ページ分、繰り返してゆかなければならない。


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以前、本当にリアルに、割付を失敗した本を、購入したことがあります。
読んでゆくと、本が、変にループしている。

その部分を見た瞬間、愕然としたわけです。
「ああ、やってしまったな」
と。


プリンタで、両面印刷の上下を、間違えた時。これだけでも実際、ずいぶんおかしなことになりますね。
でも、プリンタからの出力では、プリンタを止めたら、そこで被害がストップできる。

でも、書籍出版では、そうはゆかない。
割付方法を間違ってしまうと、注文分全部が、壊れた本になって、納品されてくる。

それゆえ、専門家の助けなしに、この部分を乗り越えられる気がしない……。



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一難去って、また一難。
もう、どうしようか。


版権は、確保できた。
でも、かんじんの「版」……完成された印刷データが、見あたらない。



潰れてしまった会社の、誰かのパソコンの中に、ストックしてあるのだろうか。
あるいは、もう、ないのだろうか。

突き止めるのは、……不可能だな。
だって、担当編集者とすら、連絡が取れないのだから。


もう一度版を作り直して、印刷し直すのに、いったい、いくらかかるだろう……。

今は仮に、弊社(ONSA)で引き受けている在庫。
それは、「10円の収入を得るのに、90円の赤字が出る本」で、済んでいるかもしれない。
でも、これが「10円の収入を得るのに、900円の赤字が出る本」みたいになったら、意味があるの?


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【 復刻完了いたしました 】
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