Gift from ONSA for「ONSA WORKSHOP」  - 3月 | 「自分勝手」と、「自分重心」

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  - 3月 | 「自分勝手」と、「自分重心」




3月。
生命の動きとともに、私たちの世界も、活動も、心も動き始めます。

やりとりは多くなり、交流の機会もふえはじめる。
さまざまな価値観が、あちらからこちらへと、あわただしく行き来する季節を迎えました。


楽しいことも、たくさん生まれる季節となります。
そしてそれは、別の言葉で言い換えるなら、注意深くなることが必要とされる季節を迎えた……ということでもあります。

楽しいことと、やっかいごとは、紙一重。

この世の中は、「白か黒か」「0か100か」ではない。
この世界は、その両方がセットになってやってくる、有機的な世界です。


そんな時にあって、私たちは、耳と心を鍛えなくてはなりません。
日々の、あまりにも慣れた、雑多なやりとりの中。
時に「自分勝手だ」……「あなたの考えは、自己中心的だ」と決めつけられる、その言葉にパワーを与えないように。

無意識のうちに、機械的に反応せず、立ち止まって「本当にそうなの?」と問うてみる。

その言葉を発した、「誰か」にではなく。
私が、私自身の心に、問いかけます。





人は時に、「自分の主観」を、たいして何も考えずに、口にすることがあります。
その時に感じたことを、流れで口にしていい雰囲気があったなら。乱暴に、無配慮に、他人を動かすために、こんな言葉を口にすることが、多々あります。

「それは、自分勝手だよ」
「それは、自己中心的だよ」
と。

でも、そんな言葉を浴びた時ほど、冷静に立ち止まってみる必要があります。

「それは、本当だろうか」と。


まず第一にですが、よくよく考えてみれば、誰もが「自分を中心にして生きている」。
あなたも、私も、それぞれ自分を中心にして、この世界を生きています。


この状態を私は、「自分重心」と名づけています。
「自分重心」とは、
他人や周りに配慮しつつも、私はあくまで、私の考えや価値観を中心に生きます
という生き方のこと。


「他人や周りに配慮しつつ」というところが、ポイントです。

私たちがこの世界を、みんなで分け合っている以上。
他人の境界線の中を、無遠慮に荒らしたりしていては、行く先々でトラブルになってしまう。

私たちは、お互いに闘争し合ったり、「勝つか」「負けるか」のゲームをするために、生きているわけではない。
それは、あまりに混乱して、あまりに重くて、楽しくも、気持ちよくもない生き方ですね。

それならば、お互いに少しずつ、相手や周りに配慮する。
その上で、あくまで、自分の世界に責任を持って生きる。


これが、「自分重心」のコンセプトです。



その上で、では……。「自分勝手」とは、どういうことだろう。

「それって、自分勝手だよ」
という意見は、本当に本当に、本気で取り合う必要があるだろうか。

それは、大事な意見だろうか。
その言葉を受け止めた方が、私の人生のためになるだろうか。

それは、私が私の人生を壊さないための、大切な警告だろうか。


あるいは、その言葉を受け止めようと考えると、何だかいびつで、隠された意図を感じるだろうか。

その言葉を発した相手が、
「私に、思い通りに動いてほしくて」
「無意識に、私を意図通りに動かしたくて」
言っている言葉だと、私は感じるだろうか。

「自分勝手」という言葉の中に、さまざまに矛盾して、混乱した価値観が詰め込まれている……。そんなふうに、私は感じるだろうか。


3月。
世界が急に、命を躍動させはじめる時間。

あらゆるものの動きが、とたんに活発に変わる。
それゆえ、ゆきかうものが多くなる時間。

そんな季節に、「自分勝手」と「自分重心」の違いに、注意深く耳を傾け続けたなら。
私の3月の時間は、どんなふうに、混乱と闘争から守られるだろうか。

Gift from ONSA(藤沢優月)

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