Gift from ONSA for「ONSA WORKSHOP」  - 12月 | 愛と、「愛のようなもの」

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  - 12月 | 愛と、「愛のようなもの」





クリスマスツリーの上に、ほんのりとオレンジがかったゴールドの星が、キラキラと輝く。
定番のクリスマスソングが流れ、空気はぴりりと冷たく、温かなスープが恋しい。

足早に、街をゆきかう人たち。
休日、たくさんの買い物袋を抱えて、家路に向かう人々。
笑顔で、クリスマスケーキを品定めする人たち。


そんな中で、まるで悲鳴のように、私の心は叫んでいる。
無視しても、耳をふさいでも、うめきのように、内側から聞こえてくる声。

「温かくて、ホッとする、心からの居場所が欲しい。
心から安心できて、くつろげて、ありのままの自分でいられる人間関係が、欲しい。」



12月のテーマは、「愛と、『愛のようなもの』」。

星が輝く季節、とりわけ、心に迫る願いがあります。
それは、愛に関するお願いごと。

文節区切りの線


どうしてだろう。
地の果てまで探しても、出会えない。

そして私は、あまりにも愛に飢えていて、その飢えを、どうすることもできない。

手っ取り早く飢えを埋めたくて、焦って、かけずり回ってしまう。
少しでも早く、出会いたい。
この飢えを、満たしてくれるはずの人と。

だからこそ、なのだ。
ほのかにでも、縁が行き交う気配があったら、
「今度こそ!」
「今度こそ……この人であってほしい!」
そんな幻想や希望を、盛大に、相手の姿に投影してしまう。

そして、時々。
いいえ、しばしば。
多分、それは本当の愛ではなくて、「愛のようなもの」であるだろうことを、認めることができない。


何重にも塗り固めて、防衛線を張ったはずの言い訳は、……なんということだ。
それは、時とともに、はがれてしまう。


文節区切りの線


長い長い道を歩いて、気づいたことがある。
心の飢えを満たしてくれる人など、けっきょくはいないのかもしれない、と。
愛は、外側には見つからないのかもしれない、と。


「愛のようなもの」を、方々探しまわった。
そして、疲れ果ててしまった。

そうして、私はやっと、私に向き直らざるを得なくなった。
この人生の、唯一無二のパートナーとしての、私自身に。

私の心を埋めてくれる人とは、出会えなかった。
そして、そもそも。その役割は、地の果てまで探しても出会えない、私以外の「誰か」に託せる任務ではないのかもしれない。

どうあがいても私は、私との縁を切ることは、できないんだ。


文節区切りの線


どうしてなのだろう。
まるで合わせ鏡のように、私と似たような人が、いつも、私の人生にあらわれる。

そうだ、……似ている。
その人が、私と似ている度合いは、私が、私を愛している度合いに似ている。


私が、まるでぞんざいに、「愛のようなもの」しか、自身に注いでいなかった時。
そんな時は、私に似て、「愛のようなもの」しか注ぎ合えない人があらわれた。


私自身が、私と深くつきあい、愛し、愛そうと何度も決意をする。
自分を大切にする習慣を訓練して、そう生きようとチャレンジしている。

すると、いったい今まで、世界のどこに隠れていたんだろう……。
まるで、私とそっくりな人が、合わせ鏡みたいに、目の前にあらわれる。


「愛のようなもの」では、もう、ごまかせない。
なぜなら、気づいてしまった。

私の内側で起こっていることと、私はいずれ、私の外の世界で出会うのだ。


Gift from ONSA(藤沢優月)

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