BOOK DARTS のひみつ:銀座吉田インタビュー(2)

インタビュー
BOOK DARTS のひみつ:銀座吉田インタビュー(2)


銀座吉田株式会社さんは、ONSA にbookdarts(ブックダーツ)[取扱終了]を納品してくださっている会社さん。
ブックダーツの他にも、素敵な文具を取り扱っていらっしゃる、卸元さんです。
文具にまつわる、どんなストーリーが聞けるのでしょう。
銀座吉田株式会社の山野さんに、お話をうかがってみます。

銀座吉田さんといえば、藤沢(文筆業)が愛用している文具の多くを輸入している会社さん。藤沢の愛用品は、銀座吉田さんのお仕事にきわめて依存している


藤沢優月 | 学生の頃(はるか昔)に買ったレシーフのペンも、銀座吉田さんの輸入品。……思い返せば、このペンの修理のご相談でご縁をいただきました。

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画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

そうでした。ものすごいマニアックなペンを持っていらっしゃったのでした(笑)。
あまりにも昔の型なので、修理に必要なパーツが違っていたんですよね。

このペンですが、レシーフという、フランスの会社の製品です。
ボールペンや万年筆を作っていて、インクカートリッジは詰め替え式。
そしてこのレシーフ、外側の筒(本体)に特徴があります。

外側の筒(本体)の素材はセルロースというものでできているんですけれど、それを全部、手作りで作っているんです。

ですから、たとえばカラーが「黄色」だとしても、柄というか……マーブル模様の出方が全部違う。
世界中に、ひとつとして同じペンがないのが、レシーフのペンなのです。

だからでしょうね。
本当に根強い人気があります。


「他の人と同じは、イヤ。」
いかにもフランスらしいストーリー。
そして、じょうぶです。
藤沢の最初のレシーフは20年になりますが、まだまだ現役。


画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

それは、物持ちがいいですよ(笑)。

でも、ヨーロッパの人たちの基本的な発想は、「物持ち」ですよね。
使い捨ての文化じゃないでしょう。

正直ペンの話をすれば、書き味自体は、日本のペンが最高ですよね。
向こうでは、あの、使い捨てにできるような大量生産のゲルペンを、ヨーロッパの本屋さんなんかで、日本の何倍もの値段を払って買うわけです。

でもね、ペンとかカバンとか財布とか、毎日使う身の周りのものは、それと一緒に過ごす時間も長いでしょう。
日常の一部、……もっと言えば「自分の一部」になります。
それと一緒に過ごす時間が、自分の人生の時間になるわけです。

だから、ヨーロッパの人は「自分らしさ」を求めて、自分だけのペンを持ったりするんでしょうね。

レシーフは、そんな空気感が、抜群にする感じのペンです。


ONSA(弊社)のサイトでは、レシーフのペンは扱っていません。
どうやったら買えますか?


画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

路面点なら、たとえばバーニーズ・ニューヨークさんで扱いがあります。

あとは、インターネットでしょうか。
インターネットで「レシーフ」と打っていただければ、取り扱いのお店がヒットしますよ。
弊社は直販はしていませんので、扱いのあるお店を探してみてください。

ちなみに、レシーフのデザイナーさんのお顔は、弊社のサイトで見られます。

→ http://www.ginzayoshida.co.jp/recife_top.htm

ハンサム2人組です。
ぜひ、自分だけのレシーフに、出会ってほしいです。


今や大ブーム・定番感のあるモレスキンノート。
こちらも、銀座吉田さんが、そもそもの輸入元。


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藤沢優月 | 今や藤沢の著作として市場に出ている『未来日記』(武田ランダムハウスジャパン)も、モレスキンノートに何度もお世話になりました! 
上は『未来日記』になる前の、現物「未来日記」ノート@モレスキンです。

画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

そうです。モレスキンノートも、弊社が発掘しました。
発掘したというより、おみやげでもらって「なんだ、いいノートだな……」みたいな(笑)。

今は事情でお取り扱い先が変わっていますが、すごく良いノートだと思ったのです。

今でこそ、無印良品さんなどに代表される、生産主の気配を消したノートは、たくさん出ています。
モレスキンノートは、その走りも走りですよね。
もともとフランスの会社が売っていたのが廃盤になって、それを、イタリアのミラノの会社が復刻しました。

大人が持てて、紙質も良くて、携帯性にも向いている。
メモも書けて、日記にも良くて、旅行記を書くのにもぴったり。
もともと、ゴッホやピカソ、ヘミングウェイが使っていたというものを復刻したわけですから、特別感のあるシーンに使うのはぴったりですよね。

そんなノートを、日常使いに持つというところに、こだわりがあるのでした。
こだわりと実用性をしっかり兼ねているところが、本当の意味でおしゃれなのだと思います。


他社さんではありますが、モレスキンノートの歴史が、ここにまとまっています。

→ http://www.moleskine.co.jp/Moleskine-World/Moleskine-History


「実用性」といえば、「ホワイトライン」シリーズも秀逸


藤沢優月 | この商品の存在は、北欧デザインの雑誌で知りました。「見かけたら使ってみたいな~」と思っていたら、なんと。
これも、銀座吉田さんが輸入している商品だったのですね。

画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

「ホワイトライン」とは、グレー地に白のグリッド線が入っている文具シリーズのことを言います。

通常市場に出ている文具は、だいたいが、白地にグレーの線ですよね。

でも、この「ホワイトライン」は、通常とは逆のグリッド。うすいグレー地の紙に、白い線が入っています。
だから「ホワイトライン」。

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| よーく見てみてください。白いラインが横切っているのが見えますか?)

これが、使いやすいんです。

何がいいかというと、アイディアが最高。
そのアイディアに、北欧のデザインが結びついたところが最高です。

なぜ、グレーと白が逆になっているのか。

ファックスやコピー(モノクロ)には、うすいブルーやグレーはうつりませんよね。
その特性を活かして、地色をグレー/罫線を白で入れた商品が、この商品です。

つまり、使う側にしたら、罫線(グリッド)に沿って、縦にも横にも自由自在に文字も書ける。
罫線になっているから、線も引きやすい。
曲がりにくい。

手書きでサラサラと書いても、曲がらないで綺麗に書ける。
書いたあとは、相手先にファックスしても、うすいグレーの下地はうつりませんから、綺麗に並んだ文字や図形だけが、相手に送信されるわけです。

コピーでも同じ。
コピーされた先の紙には、下地の罫線(グリッド)はうつりませんから、綺麗な手書きの文字や図形だけが、コピーされるわけです。


人間の手って本当にすごくて、ものすごいハイテクノロジーですから、作業がいちばん早いじゃないですか。
だからでしょうか。
この「ホワイトライン」、デザイナーなどに愛用者が多いです。

ちなみにうすいグレーは、白紙より光の反射が抑えられるので、目も疲れにくいです。
また北欧らしく、環境にも配慮した製品になっているんですよ。



日本語のページは、弊社のサイトにあります。
→ http://www.ginzayoshida.co.jp/Whitelines_story.htm

海外のサイトはこちらです。
→ http://whitelines.se/products/

北欧らしい、日常とデザインの融合ですよね。
スゥエーデンのオロフ・ハンソンさんという方が、デザインしました。


世界中から、本当に良質な文具を探してくる「達人」な銀座吉田さん。
これからは、どんな商品を探してきてくださるのでしょうか。


画像・マグカップ銀座吉田 山野 |

私どもがこだわっているのは、「シンプルで、使い勝手が良い。工夫されていて、あきがこない」です。
これからも、人の手の温もりがあるような、こだわりのあるような、ちょっと変わった商品を探してきたいです。

それを作った人のこだわり、使う人のことを思いやる気持ちがあらわれているような商品が、私どもは好きです。

誰かのこだわりや、他の人を想う気持ちから生まれる商品は、別の言葉で言うなら、多くの人に必要とされる商品です。
つまり、長い時間を持ちこたえられるんですよね。


それは、私たちの暮らしにとても良いような気がしますので、そんな商品を探して、これからもお届けしたいと思っています。


[ 記事制作 ]
協力 銀座吉田株式会社
インタビュアー・文責 藤沢優月




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