[4]最強の立役者、革問屋さん

心地よい暮らし、革のある暮らし
[4]最強の立役者、革問屋さん


| 裏役者の立役者。それが、革問屋さん カバン写真



04 | 最強の立役者、革問屋さん

| 革問屋さん。縁の下の力持ち、ディーブな存在



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出番を待つ革は、静かに眠ります。
古く江戸時代から栄える、モノづくりの中心地は、今も健在です。
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革問屋さん、登場です


なめしを終えて、整えられ、着色されて。
すっかり、お化粧直しを終えた、革。

そんな革たちが、次にどこに行くかというと......。
行く先は、革問屋さんです。

「こんな雰囲気のレザージャケットを作るのに、最適な革は?」
「こんな仕様の靴を作るには?」
「こんな感じのバッグを作るために、ぴったりの革は?」

そんな、職人さんからのリクエストに応えて、最適な革を取り次ぐ。
革問屋さんの、知識と腕の見せどころです。


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現場を、おたずねしてみました


ONSA Yukkuri Store で取り扱っている革もまた、革問屋さんを経由しているもの。

革問屋さんとは実は、歴代の職人さんを通じての、長いおつきあい。
たくさんの知識を、分けてくださる存在でもあります。

そんな、貴重な存在である、革問屋さん。
どのような世界か、気になりませんか?

革問屋さんの許可をいただいて、ディープな世界を、ほんのちょっとお見せしてしまいます。


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04 | 最強の立役者、革問屋さん

| 出番を待つ革は、静かに眠る



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革問屋の倉庫。そこは、革好きにとっては、垂涎の世界。
見たこともないほどの本数の、製品になる前の革が、すやすやと眠っています。
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革のプロは、モノづくりの中心地、下町に。


ONSA Yukkuri Store を通じて、お世話になっている革問屋さん。
それは、モノづくりの街、墨田区にあります。

そぞろ歩きをしていると、いくつもの小さな工房や、アトリエを発見。
墨田区は、あちこちに問屋さんや卸さん、工房が並ぶ下町です。

古く江戸時代から続く、モノづくりの中心地。そびえたつスカイツリーがまぶしい、古くて新しい、日本が誇る下町です。


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問屋さんは、革好きにとってのパラダイス


そんな場所に位置する革問屋さんに、一歩足を踏み入れると......。
そこは、別世界!

そして、革好きにとっては、垂涎の世界。


......全部欲しい。
全部、試してみたい。

見たこともないほどの本数の、製品になる前の革が、所狭しとばかりに、すやすやと眠っています。


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革倉庫は、まるで宝箱


許可を得て、一緒に、倉庫に立ち入ってみました。
すると、そこはさらに、革の洪水!

世界中からやってきた革が、所狭しと並んでいます。
中には、サンプルとして、まだ品番を起こしていないような、レアな革も。
「足を運んでみないと、出会えない」革たちも、倉庫に眠っているのです。

革は、湿度管理や日焼け管理など、細やかな管理が必要です。
かびてしまったり、焼けてしまっては、使い物になりませんから。


知識の宝庫。問屋さんは、生きている「革辞典」的存在


革問屋さんの口からは、まるで六法全書を暗記しているかのように、スラスラと革の解説が。

「これは、アジアの牛。虫の多いところだから、虫刺されが多いよ」
「アジアの牛は、ヨーロッパの牛に比べて、小柄なのが多い」
「だから、革の取れ面積が、小さくなるよ」
「その分、ちょっとお安いかな」
「用途によっては、なかなか、味のある仕上がりになるよ」

こんな情報も、ありました。

「これは、特注の色の革」
「色を指定してもらえれば、その色に、染めることもできるよ」

さすが、革のプロ。
あちこちキョロキョロ見ていると、まるで、時間を忘れるほど。
革好きにとっては天国で、聖地。それが、革問屋さんの革倉庫です。


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04 | 最強の立役者、革問屋さん

| 革問屋さんは、知識の宝庫!



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「生きている革事典」とは、まさに、革問屋さんのことでしょう。
世界中のあちこちから到着した革を、それを必要とする革職人に、繋いでゆきます。
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知識豊富で、楽しい


「そういえば......。ONSA で扱っている革は、どんな『なめし』方法なんだろう」

そんな疑問を覚えても。
ぐるぐる考えるより、革問屋さんの知識を頼った方が、一発で答えが出ます。

「ああ、その革。タンニンとクロームを、ブレンドした液で、なめしているよ」
「用途を選ばない、強い革にしたいから、クロームなめしが必要。革初心者にも、使って欲しいでしょ」
「でも、革の風合いも欲しい。だから、タンニンの風合いも欲しいよね」
「だから、強さと風合いを、うまく出すためのブレンドに、なっているんだよ」


ヨーロッパは、革の基準が高く、また、革の歴史が長い。そのため、高級で質の高い革が、輸入されてくること。
そのかわり、為替の変動を受けるため、革価格の変動が激しいこと。

日本でなめす革は、やはり気質が出るのか、高品質であること......。

分からないことは、革問屋さんに質問すれば、何でも教えてくれる。
まさに、「革のことなら、何でもどうぞ」。
動く「革辞典」です。



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04 | 最強の立役者、革問屋さん

| 「デシ」。耳慣れない単位で、計ります



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仕入れる目利き、作る目利き。
使ってみて、デザインを改良する目利き......。
多くの人の能力のリレーで、革製品が完成します。
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革の大きさは、全部違う


革は、生き物の命をいただいています。
それゆえ、決まった規格の大きさというものが、ありません。


なめし終えた革は、ひとつずつ形も違い、それゆえ、面積も異なる。
そのため、「何センチ(平方センチ)」では、測りづらい。

それゆえ、革は「デシ」という単位を基準にして、測ります。

ちなみに、1デシは、10センチ×10センチ。
つまり、10センチ四方の箱が、何個入るかで、大体の大きさを測っているのです。



「デシ」 革の便利な計測単位


それぞれの革には、「1デシ=おいくら」と、単価がついています。
たとえば、
「この革は、20デシの面積が取れる」
としたら。
そのデシ数に、革の単価(デシあたりの価格)をかけて、革1枚の値段をはじき出すのです。

大きい牛からは、大きな革が取れますね。
つまりこれは、デシ数が多いということになります。

あるいは、1デシあたりの単価が、高ければ。
面積は小さくとも、デシあたりの単価が高いなら、値段の高い革になる。

あるいは、革のはじっこの方。
薄くて切れていて、製品に加工しづらい部分は、デシ数の中に、厳密には数えられません。

革は、命。
1枚1枚、違った都合があります。

革が、工業製品のように、全て同じ大きさをで取引されていないゆえの、考えられた計算方法です。


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革には、1枚として同じものがない


化学製品のように、決まった「型」があったり、大きさが決まっていたりするわけではない、革という存在。

1枚ずつ、大きさが違う上、生き物であったゆえの、様々な傷もある。
傷の位置も、きめも異なります。


下の写真で、分かるでしょうか。
写真の革には、この動物さんが生きていた時、どこかにこすりつけたか、切ったかした傷が、そのままあらわれています。
職人は、この傷をうまく避けて革を切り取り、製品に仕立てます。

同じ種類の革は、「だいたい同じ」というだけ。
実は、1枚と同じ状態のものがないのが、革のおもしろいところです。



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職人に繋いでこそ、製品に仕上がる


加えて、こんな事情もあります。

革はもともと、動物の皮膚。
それゆえ、元は立体物でした。

黙っておくと革は、立体に戻ろうとする性質があります。
いくらなめしたところで、もともとの形に、自然と、戻ろうとするのです。


そこが、革問屋さんと、職人さんの共同作業の見せ所。
革問屋さんは、仕上げる予定の製品に見合った革を、みつくろいます。


皮目を読んで、製品に仕立てる


「なめし」の技術が優れている革のほうが、元に戻ろうとする性質を、おさえることができます。

当然、こんなふうに品質のよい革の方が、値が張ってくる。
それゆえ革問屋さんは、用途と値段を天秤にかけて、最適な革をみつくろうのです。


職人は、そんな革を目のまえにして、なるべく「均等に見える」ように、革製品を作ります。
後々、ねじれが生じそうな部分の革は、たとえば、バッグの持ち手などに。

一方で、時間が経っても、ねじれてはいけない部分......。たとえば、手帳カバーの表面や、バッグのいちばんきれいな部分には、革のうち、ねじれの生じづらい部分をあてがいます。


二人三脚です


もちろん、すべての部分を、革のいちばんきれいな部分で製作できたら、いちばんいい。
でもそれでは、1枚の革から切り取り可能な部分が、少なすぎてしまう。
それゆえ、とてつもない高額製品に、仕立てられてしまう。

値段と、用途。
その二つのつりあいを、バランスにかけて、最適な製品に仕立てるのが、職人の仕事。

そして、そのための影の立役者が、革問屋さん。


どちらも、すごいでしょ。


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04 | 最強の立役者、革問屋さん

| 革が好きなのは、関わる人が温かいから



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たくさんの人の手のリレーで、革製品が作られてゆきます。
逆に言えば、たくさんの人の想いや温かみが詰まったのが、目のまえの革製品です。
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革のプロの、心意気


革問屋さんの雰囲気を、ひとことで伝えるなら、
「任せておいて!」
そんな力づよい声が聞こえそうなほど、革のプロ。

紙を折ってくっつけたように、シンプルに見える、目のまえの革製品。
でも、1つの革製品の中には、それとは分からなくとも、多くの人の手と技、経験値が詰まっています。


いわゆる「革の玄人」ではない弊社にも、とびきり温かくしてくれる。

真摯さには、真摯さで。
勉強には、知識で応えてくれるのが、職人の心意気。革問屋さんの、プロたるゆえんです。

真摯にものづくりをする人たちの作り出すものは、本当に美しくて、潔くて、温かい。
そんな息吹を、ぜひ、あなたの手にも、おひとつ。



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