My Favourite Books 藤沢優月の好きな本[ TOP ]

My Favourite Books 藤沢優月の好きな本
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「My Favourite Books 藤沢優月の好きな本」の世界へようこそ。
記事を、時系列でご覧いただけます。
また、最新の情報リリースとタイムラグがある場合がございます。最新の情報につきましては、「ONSA 公式 blog」をご訪問ください。


2018年7月11日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]


こんにちは、藤沢優月です。

突然ですが、
「愛読書を教えてください!」
ある日、こんなメールをいただきました。



| この本のご縁がきっかけで、こんな話になっております


ええ、教えましょうとも。
なぜなら、いろいろなところで、すでに何十回も聞かれている質問だからです。

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ちなみにですが、ちょっと宣伝になっちゃいます。
ONSA apartment. Room(会員専用スペース)に、「藤沢優月の本棚」というコーナーがあります。
こちらには、よりマニアックな本も含めて、私の愛読書を陳列しています。

その上で、新たにブログでも、ご紹介してしまいましょう。





本は、素敵です。
個人的なことを言えば、私自身はたぶん、子どもの頃から、山ほどの本を読んできたらしい。

そしてそれは、「今、思い返せば」ということ。
子どもの頃は、他のおうちに、どれだけの本があったかなんて、知るチャンスもありませんでしたから。

私の家には、おうち所属の図書館(!)が、あったんですよ。
そこには、百科事典も、吉川英治全集も、世界名作全集も、備えつけられていたのでした。

今思えば、かなり特殊な環境だったんだなあ。





それから時がたち、私自身は、著者として、
「私、そんなに本を読んでないけれど......」
と引け目に感じることも、多々ありました。
私個人は、共感した1冊を、まるで自分の一部になるまで、何度も深く読むタイプだからです。

ですが、気がつけば私のオフィスも現在、図書館状態(笑)。
本棚は、図書館用のものを、備え付けてあります。

子どもの頃の体験って、不思議ですね。
良かれ悪しかれ、それは未来に、確実に影響をおよぼしています。


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本に、「正しい本」「間違っている本」はない。
多様な世界は、楽しくて、そして深いですね。



というわけで、次回の配信から、私が深く影響を受けた本を、その理由とともに、ご紹介して参ります。
素敵な本ばかりですので、気に入ったらぜひ、手に取ってみてくださいね。

あなたの世界が、予想もしない方に、広がってゆくかもしれませんよ。
本との出会いは、変化の可能性を秘めた、宝箱のような体験です。



>> 本記事 " My Favourite Books – 00 | ごあいさつ – 本の世界は、奥深くて楽しい"
元記事は、ONSA 公式 blog でご覧いただけます



2018年8月2日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]


こんにちは、藤沢優月です。

これを読んでくださっているあなたにとって、
「はじめて夢中になった本」
というと、どんな思い出がありますか?

どんな本を、夢中で読みましたか?


私は意外に渋くて、小中の頃から、吉川英治全集などを読んでおりました。
なぜなら、家にあったからです。
『宮本武蔵』とか、『徳川家康』とか。......全20巻とか、40巻とか。

もしあれば、池波正太郎全集も、読んでいた気がします。
今の夢のひとつは、『鬼平犯科帳』を、読み倒すこと。......おもしろいだろうなあ。

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そんな中で、最初に夢中になったのが、
「シャーロック・ホームズ」
シリーズ。

「......なーんだ。シャーロック・ホームズか」
「子ども向けの、探偵ものでしょ?」
なんて、バカにしないでくださいね。

そこには、奥深い世界が、広がっていますよ。





ご存知かと思いますが......。

この、「シャーロック・ホームズ」シリーズ。
19世紀イギリス・ロンドンが舞台の、小説(フィクション)です。


作者は、サー・アーサー・コナン・ドイル。
職業は医師で、「シャーロック・ホームズ」シリーズの歴史的ヒットにより、叙勲された人物です。

時は、ビクトリア女王を君主に置く、大英帝国時代のロンドン。
当時、ホームズは実在の人物かと勘違いされ、依頼もあったといいます。

「ハリー・ポッター」シリーズが発刊されるまでは、聖書についで、売れている本だったとか。

売れるということは、支持されるということ。
多くの人の心に、時空を超えて、ホームズが住んでいるのですね。






翻訳の、おもしろいところ。
それは、(少々マニアックかもしれませんが)訳者によって、文調が異なるところ。


それゆえ私は、同じタイトルの、違う版も読む。
理由は、訳者が異なるからです。

延原さんの安定した訳や、深町さんの訳。

目は、走るように、文字を追います。
どの訳も、19世紀ロンドンの空気感や躍動感、においや音まで、ありありと伝わってきます。






そして、鮎川信夫さんの訳。

「〜くれたまえ」
という言葉も、表現も、古典ですね。

ホームズといえば、私にとっては「〜してくれたまえ」です。



イギリスは、今でも階級社会。
それなら、19世紀当時に、上流階級で使われていた英語は、きっとこんなふうに硬かったに違いない。
今ほど、表現が砕けていなかったんだろうなあ。

そんな感じさえ、日本語を通じて、ありありと伝わってきます。
このあたりになりますと、愛読しすぎて、本のカバーがすりきれていますね。





「シャーロック・ホームズ」シリーズが、好きな理由。
それは、この本が時代を超えて、聖書に匹敵するぐらい読まれている理由と、同じでしょう。

その理由は、きっと、優しさです。


生きていると、「正義は勝つ」にならないこともある。
本当はそうあって欲しいけれど、でも、勧善懲悪にならないこともある。


自分の側では、「悪は、相手の側だ!」と思い込んでいても......。
立場を逆にしてみれば、そう言い切れない世界観が、チラ見えすることだってある。

理不尽なことだって、小さいものなら、日々、山ほど。
「なんで?」と思うことだって、当たりまえに、ある。





小説の中でも、もちろん、ある。
それが、「シャーロック・ホームズ」シリーズが、単なる童話ではなく、子どもにも大人にも、脈々と読み継がれている所以でしょう。



時に理不尽で、きれいに「勧善懲悪」にはならない、現実の中。

そんな中、相手の心を、少しでも、分かってあげようとすること。

相手の心を汲み、共に悩む。
自分に与えられた能力を使って、困難な状況にある人たちの、力になろうとする。

その、強い優しさがきっと、時を超えて、人々の心を打つのかもしれない。






「よいものは、よい」
「ダメなものは、ダメ」

たとえ、その瞬間に、大声でそう言えなくとも......。

人として、絶対大切な基準を失わないように、せいいっぱいもがく、人間の姿。

19世紀でも21世紀でも、きっと、変わらない。
これこそが、シャーロック・ホームズ」シリーズが、時代を超えて、人の心をとらえて離さない、理由なのでしょう。




人の心の想いは、時代を超えますね。
優しさも、勇気も、励ましも。

いっけん、シンプルな冒険譚に見えて、果てしなく奥深い。
まだ、読んだことがない方がいらっしゃいましたら、ぜひ。



>> 本記事 " My Favourite Books – 01 |「シャーロック・ホームズ」シリーズ"
元記事は、ONSA 公式 blog でご覧いただけます



2018年8月12日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]


こんにちは、藤沢優月です。

こんなかわいらしい本、ご存知ですか?
『かみさまへのてがみ』
です。





左がわのページに、子どもたちからかみさまに宛てた手紙が、したためられています。
不器用にかわいらしい、直筆で。

左ページには、訳が。





「かみさま、
もし あなたが
たいようと つきと ほしぼしを つくったのなら
きっと たくさん どうぐを もってたんだね。

ポール」





「かみさま、
あなたは てんしたちに
しごとは みんな やらせるの?

ママは わたしたちは ママのてんしだって いうの。
そいで わたしたちに ようじを ぜんぶ いいつけるの。

あいをこめて マリア」

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あなたは子どもの頃、何を信じていましたか?

星々のきらめきのあいだに、深遠な叡智が存在することを、心で感じていたでしょうか。

それとも、
「神様なんて、いない」
「神様がいたら、世界がこんなに残虐なわけない」

と、世界を「ななめ」に見ていたでしょうか。


私はといえば、世界を「ななめ」に見ていた子ども。

この地上にはきっと、愛にあふれた世界や、星々の奇跡のようなすばらしいこと、よいことがあふれている。
でもそれは、「私には、関係のないこと」。


そんなふうに、この世界のことを、感じていました。


そして、今でも時々、やけになります。
「神様なんて、大嫌い」
「もし、あなたが本当に神様なら、こんなに残酷な重荷を、次々と乗せるわけない!」
......と。


でも、そんな中でも、いつもどこか心の隅で、信じていたように思います。

どんな困難の中でも、最後には、きっといいことがあると。
きっと、いいことで終わると。



こうして書いてみると、我ながら、「単純だなあ」と思います。

でも、信じたいのです。
そうして、前に進みたいのです。

世界はきっと、そんなふうに、温かくできているのだと。



>> 本記事 " My Favourite Books – 02 |『神様へのてがみ』"
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2018年8月25日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]


こんにちは、藤沢優月です。

突然ですが、
「hang up = 電話を切る」
なんていう熟語、中学生の時に、覚えませんでしたか?

そして今は、「hang up」ではなく、「hang out」の話。

アメリカ人の知人と、こんな話になったことがあります。
「優月、『hang out』という言葉のニュアンスを、たったひとことで、伝えることなんてできないわ」
「これは、英語独特の、ものの言い回しよ」
と。

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英語を話される方は、ご存知かもしれませんが......。

この「hang out」。

彼女いわく、
「たとえるなら、休日なんかの、前後に何の予定も詰まっていない時。仲のよい友だちとカフェに出かけたり、ウインドウショッピングをしたりして、とりとめもなく、あれこれいろんなおしゃべりをしながら過ごす感じの、時間の過ごしかた」
「目的とか、方向性とかもなくて、ただ『今ここ』をありのままに、楽しんでいる感じ」


これが、私なりの「hang out」の理解。


どの言語にも、こんなふうに、「翻訳できない言葉」があるでしょう。





そんな言葉を集めて、1冊の本にまとめてくださった、エラ・フランシス・サンダースさんによりますと......。


「RESFEBER(レースフェーベル)」

- 旅に出る直前、不安と期待が入り混じって、絶え間なく胸がドキドキすること。

  (スウェーデン語・名詞)


「GEZELLIG(ヘゼリヒ)」

- 単に居心地よいだけでなくて、ポジティブであたたかい感情。
物理的に快いという以上の、「心が」快い感覚。
たとえば、愛する人と共に時を過ごすような。

(オランダ語・形容詞)


「UBUNTU(ウブントゥ)」

- 本来は、「あなたの中に私は私の価値を見出し、私の中にあなたはあなたの価値を見いだす」という意味で、「人のやさしさ」を表す。

(ズールー語・名詞)


「WABI - SABI(侘び寂び)」

- 生と死のサイクルを受け入れ、不完全さの中にある美を見いだすこと。

  (日本語・名詞)





私は、この言葉が、好きになりました。


「VACILANDO(ヴァシランド)」

- どこへ行くかよりも、どんな経験をするかということを重視した旅をする。

(スペイン語・動詞)


この単語ひとつが、まるで、人生という「時間の旅」そのものを表しているかのよう。
そんな、「翻訳できない言葉」にまたひとつ、出会いました。



>> 本記事 " My Favourite Books – 03 |『翻訳できない世界の言葉』"
元記事は、ONSA 公式 blog でご覧いただけます





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