PHOTO ALBUM – 007

『大切なことは船が教えてくれる』 PHOTO ALBUM
PHOTO ALBUM – 007







>>  夜の東京港です。船は動いています。
そして、パイロット(水先案内人)が仕事を終え、
船から降りてゆきます。
暗い海の上にパイロットボートが待っていて、
その上に乗り移るのです。

これは本当に危険と隣り合わせのシーンで、
みんな、これ以上ないほどに真剣です。
パイロットが夜の海に放り出されてしまったら、
命にかかわることも起こりえるからです。

だからこそ、パイロットが無事、パイロットボートに乗り移ったのを
見届けた後のクルーの笑顔は最高です!

ちなみに飛行機のパイロットは、
船のパイロット(水先案内人)という言葉を
引き継いでいるんですね。





>>  「イエーイ!」
とジャンプした後は「チャッ」と着地。
フィリピン人クルーは、とにかく明るい。

どうしてなの? と聞いたとき、ある人が言いました。
「明るくしていないと、やってゆけない現実が、
自分たちの国にはあるからね。」

400年ほど前にスペインに植民されてから、
フィリピンという国の流浪の歴史が始まりました。
今は、国民の4割以上が貧困層と言われていて、
1日1ドル以下で暮らす人口の割合も、とても多い。

一方、船乗りという職業は技術職ですから、
日本の中においても、給料がとても高い職業です。
もちろんフィリピンでは、とても給料が高く、
エリートの職業とも言えます。

乗船しているクルーたちは、子どもに親、
その親戚と、世話すべき家族を山ほど抱えているのが普通。
そして、皆でそうやって助け合わないとやってゆかれない現実……
……なかなかどうにもならない逆境を
笑顔と思いやりに替えて接してくれる姿が、
私はとても好きで
その強さを正直、尊敬しています。





>>  書籍『たいせつなことは船が教えてくれる』に載っている
ジャンピンショット(下段)の全体像は、実はこうなっていたのでした。
実はこの1枚前もあって、1枚前はみな行儀よく整列しています。
  
最後には、けっきょく明るくなってしまう
フィリピン人の精神構造がよくわかる、
すごく気に入りのショットです。





>> >> 夕食のあと、商船大学のスタッフの皆さまと、スターバックスにて。

この折は、フィリピン料理にお連れていただき、
はじめていただく料理の数々を体験しました。
彼らにすれば「休日に家族とかとたべる、普通のゴハンだよ」ということでしたが……。

よく「フィリピンの料理は、あまり美味しくない」などの
コメントを見ることがあって、
私も旅の最初は、実はそう感じていました。
なぜだろう。
治安の関係上、ホテルの周辺……つまり
外国人が行っても安全なところにしか、行けなかったからだろうか。

その後、現地スタッフの方々と出歩く機会が増えるとともに
体重も少しずつ増加。
帰国してから、増えた分の体重をスポーツでしぼる日々。
自然環境にあふれ、周りを海に囲まれ、さまざまな文化の混じり合った
フィリピンのごはんが、美味しくないわけないのでした。

いまだに忘れられない味は、オクラをココナッツミルクで混ぜたサラダと、
こぶしほどもあろうかという、濃厚な蛤のスープです。
ウエイターさんがボウルを下げようとした時、
「すみません、まだ終わってません!」
と、止めてしまいましたもの。





>>  かくして、私も朝の5時から走ります!!
走らないと、ごはんが美味しくて太ってしまうからです!

身体を動かし、心を動かし
皆で生きてゆく。
思うままにならないことも、それこそ山のようにあるけれど
それでも、やってゆく。

海の世界は、生きてゆく上での基本……
ともにやってゆくこと、思いやりや優しさ、
安全や、生きる上での智慧や感覚を教えてくれる
素敵な世界です。

そしてまた新しい仲間が、続々と海の世界へ
デビューしてゆくのですね。


<< INDEX にもどる



  • BOOKS・書籍ページバナー

TO TOP