『未来日記』復刻 DIARY |[09]コッソリ売っても、すってんてん。最後の在庫も、底をつきそう。

「『未来日記』復刻 DIARY」として、連続でお届けしています。
はじめからご覧になりたい方は、上記リンクか、当ページ下記事一覧より遷移してご覧ください。
画像

あやうく「お蔵入り」になる羽目におちいってしまった、書籍『未来日記』。
ですが、無事著者買い取りのすえ、ONSA(著者の事務所)が契約する倉庫に、本が搬入されてきました。



「はあ……。これで、まずは安心」

在庫は、現状では、たっぷり確保。

まずは、ひと安心です。
『未来日記』を、必要な人に届けることが、ひとまずですが、可能になりました。

売れば売るほど、赤字が拡大してゆくという、皮肉な本。
ですが、ひとまずは、必要としている人の手に本が渡る状況だけは、作れました。



文節区切りの線


ところが、やっぱり、皮肉な状況は続きます。
それは、けっきょくのところ、数に限りがあるということ。

「書籍『未来日記』が、届きましたよー!」
そんなふうに、ブログ等で、ばんばん宣伝をして。ある日、書籍が底をついてしまったら……。

今度こそ、どうしようもありません。
だって、本を増刷するための、印刷の版(データ)がありませんから。


手元になにか、本があったら、ちょっとご覧いただくと分かる。
本というのは、さまざまな工夫が凝らしてありますよね。

まずは、読みやすい色。
レイアウト。
つまり、文字が大きい場所があったり、見出しがついていたり、フォントが変えてあったりする。

イラストが入っていたり、紙がつるつるで、めくりやすかったり。
あるいは、本が「パッ」と開く、綴じ方(製本のしかた)がしてあったり。


商業出版の本には、まさに、「プロの仕事」が詰め込まれています。

ただ、文字が並んでいるだけではない。
それを届けるのに、ちょうどよい形に入っているからこそ、本は生きる。

そして、その形を全員で作ってゆくという作業が、出版という作業。



文節区切りの線


そして、その「形」……印刷の版(データ)は、出版社が持っています。

印刷の版(データ)にかかる権利を、「版権」と言いますね。
出版契約書に定められている通り、著者が「著作権」を持ち、出版社が「版権」を持つことによって、出版という作業が成立しています。

逆に言えば、著者である私は、「著作権」は持っていますが、「版権」は持っていない。


「版権」を、持っていないということ。
それは、本が足りなくなっても、刷る権利もないし、刷ることもできないということ。
言い換えれば、本を刷る上でのデータも持っていないし、刷る権利も持っていないうこと。

それゆえ、書籍『未来日記』の在庫が底をついたら、今度こそ本当に、本を届けられないかもしれない。



文節区切りの線


……という著者の心配をよそに、書籍『未来日記』は、刻々と届けられてゆきます。

宣伝を一切しない……というよりも、「できない」。
ご縁のある方・偶然在庫を見つけた方、検索でたどり着いた方に、コッソリと売っている状態です。
それなのに、必要な人の元に飛び立ち、在庫がぐんぐん減ってゆく。


あげく、最後は、こんな状態を迎えます。

「念には念を入れて、残しておいた」という、著者の個人在庫。
その、プライベートな二十数冊も、ついに、倉庫に送る日がやってきました。

「もう、これがなくなったら、……どうしよう」
「本当に、すってんてんに、書籍『未来日記』がなくなってしまう」


画像

【 復刻完了いたしました 】
| 復刻版『未来日記』のお買い求めは、ONSA Yukkuri Store にて承っております。
ONSA Yukkuri Store より、復刻版の新品をお買い求めいただけます。

- 書籍 復刻版『未来日記』書誌ページ
- 書籍 復刻版『未来日記』購入ページ

| 情報、こちらから受け取れます