05 | 心理学的には、様々な名前がつけられている


「気づくこと」は、脱出の一歩目

前のページの、「生きる時間をとりあげられた」人のほうに、当てはまる表。

この表を見て、
「これって、私のことかも……」
そんな姿に、出会ってしまったら。

すごく、いい出会いでした。


とても、いい出会いでした。
なぜなら、この現象は、解決可能だから。


なんとかなる。そして、なんとかする

この現象であり、今の状況は、「なんとかなる」。
もっと重要なことなのですが、一刻も早く、なんとかしないといけません



その状況は、なんとかなる。
そして、一刻も早く、なんとかする必要がある。


勇気を出して、対策を立ててゆく必要があります。
決して、状況を他人ごとのように、遠目に眺めていてはいけません。

なぜなら、これは、あなたの生きている人生なのですから
今、この瞬間でさえ、そうです。



心理学的には、いろいろな名前で説明されている現象


あなたが経験している、違和感。

名づけて、「生きる時間をとりあげられた」人現象。

この不思議な現象は、今まで、様々な言葉・名前・やり方で、説明されてきました。

また今後も、いろいろな名前で、呼ばれてゆくでしょう。


一例を挙げるならば、このようなキーワードです。

あなたも、これらの言葉を、聞いたことがあるかもしれません。
一部だけ当てはまると感じて、全てはしっくりこない感じも、抱いたことがあるかもしれません。


このような名前で、呼ばれていることがある

いわゆる「共依存」
自分が「ない」現象。確かに、他人の意見や評価が、気になって仕方がない

機能不全家族問題
言われてみれば、混乱した家族だったかもしれない

アダルト・チルドレン
外側の社会的な面だけ、大人になってしまったかもしれない

インナーチャイルド
傷ついた「子ども」が、自分の中にいるかもしれない

いわゆる「嗜癖問題」「依存症」
家族に、飲酒等の問題があった

自分の親は「毒親」気味
たしかに、親は過干渉で、不安定かもしれない

いわゆる「境界線(バウンダリー)」の問題
自分と他人が、うまく分けられない傾向が、あるような気がする

HSP(Highly Sensitive Person)問題
確かに、自分はどちらかと言えば繊細で、傷つきやすいほうだと思う

いわゆる「インポスター症候群」
評価の項目に当てはまる



深刻度を、理解してもらえなかったかもしれない

上記のテーマに造詣の深い、医師や心理士。

現場経験が豊富で、真に熟達した彼らなら、
「これは、『生きる時間をとりあげられた』人が醸し出す、独特の現象だ」
たとえ外側に、どんな名前がつけられていても、現象の本質に気づくことができます



ここで、決して見逃してはいけない事実があります。
それは、心理学を専門とする人のうち、真に熟達している専門家は、きわめて少ないのが現状であること。
そのため、あなたもまた、症状を見逃されたかもしれません。

たとえば、こんなふうにです。


うつ症状で心療内科に出かけても、抗うつ薬を出されただけで、終わったかもしれない。

「仕事のストレスが、かかっている時ですね」
「落ち着くまで、様子を見ましょう」
こんなふうに。

このようなケースは、実際は、とても多いのです。


理由は、シンプル。
専門家のほとんどが、「体験者ではない」から。
つまり、”体験として、この現象の本質がわからない” のです。



「生きる時間をとりあげられた」実体験を、共有していない。
そのため、あなたの傷つきの “本当の” 深刻度に、気づいてもらえなかったかもしれない。


自分の感じていることを、信頼する

誰かを責めたいわけではなく、言いたいことは、こんなことです。

「大丈夫です。大きな問題はありません」
“権威” “専門家” から、こう、告げられた経験があったとしても……。

あなたの感覚のほうを、信頼してください。
あなたが感じていることのほうが、あなたにとっては、正しいのです。



外側からは、とても見抜きづらい。他人からも、自分自身でも

「生きる時間をとりあげられた」人たち……。
つまり、あなたや私は、この社会で、いっけん普通に生きています。

それどころか、どちらかと言えば、まじめ・優秀で、立派にやっています。

内面が、どんなに孤独で混乱していても、外見上は “とても普通” に見える。
場合によっては、「社会的に成功している」ようにすら、見えます。


これでは、専門家の、外側の目から見た時、「大きな問題なし」に見えてしまう。


それゆえ、上と似た経験があっても、気にしなくとも大丈夫。
「わかってもらえなかった」話は、実際の経験談として、非常によく聞くところです。


専門家と呼ばれる人たちにとっても、とても、見抜きづらい。
それなら、自分で気づくことは、おそらくとても、難しかった。


大まかに言えば、このようなことが起こっている/いたのだろう


「生きる時間をとりあげられた」人現象。

この現象を説明する、科学的な根拠も、心理学的な専門用語も、判別データも存在します。


説明が長くなり、理解に時間も要します。
そのため、専門解説が必要なことは、ONSA WORKSHOP プログラムの中でご対応しています。


ちなみに、ONSA WORKSHOP の中には、一般書に換算して、約60冊分以上の情報量がストックしてあります。

このような「ニッチな」テーマに、商業出版は期待できません。
ですから、ONSA WORKSHOP で、コースとしてまとめて、有料で情報をご提供しています。


その上で、ざっくりと説明してしまえば、あなたや私には、こんなことが起こっていたのでしょう。
本当に駆け足で、概要をさらってみます。


おそらく、このようなことが起こっていた


[1]
外面からは、なかなか、見破れない。
けれども、内面的・精神的に未熟で、未成熟な親に育てられた。


社会的には形をなしていたので、気づけなかった。
でも、自分も大人になったので、落ち着いて振り返れば、よくわかる。
(子どもの頃は、わからなかった)

親または両親が、大人として、とても未成熟な親である

[2]
いつしか、あなたのほうが、親の精神年齢を追い越してしまった。
ところが、その事実に気づく頃には、あなたの方は、親が教え込んだ生き方で、生きはじめていた。


気づいた時には、人生がスタートしてしまっていた。
その生き方以外で、どう生きたらいいか、分からなかった。
だから、ただただ、必死に生きた。

[3]
当然、自分より未熟な親に、精神的には頼れない。
おそらく、中学高校ぐらいの年齢で、母子(親子)逆転現象が、起こっていただろう。


これぐらいの時点までには、あなたの精神年齢が、親の精神年齢を、追い越してしまった。
(もっと早く、追い越す場合もあります)
そこからあなたは、「親の、親役」のようなものを、つとめてきたかもしれない。

[4]
精神的に未成熟な親に習った生き方は、家族以外の現実世界では、通用しない。
特に、社会に出れば出るほど、見えない差を痛感する。


とはいえ、どう生きていいか、生き方の見本がない。
だから、代わりに、表面的な演技と「がんばり」で、乗り切ってきた

[5]
「表面的な演技と『がんばり』」で耐えているので、あちこちに、ほころびが出てくる。
がんばればがんばるほど、生き方が、負のスパイラルにはまりこんでゆく感覚がある。

まるで、すべてが負の回転をしているかのように、状況が悪くなってゆく。
自分の負担と、がまんばかりが、多くなってゆく。


実際、生き方がすべて、負の逆回転をしています。
だから “怖い” のです。
“怖い” という感覚は、幻想ではない。あなたは、いたって正常です。

[6]
この、逆回転のスパイラルを、どう解消していいのか、想像がつかない。


今、あなたは、この段階いるかもしれません。


生きてゆく上で必須の、健康な価値観を、歪ませられたかもしれない


未成熟な親の価値観・人生観に振り回され、その気まぐれに、つきあっているうちに……。
心の安定や、この現実への信頼感を、大きく傷つけられた。


「世間とは、怖いものだ」
「人間とは、裏があるもので、信じられないものだ」

こんなふうに、悪い呪いのように、歪んだ価値観を刷り込まれて、育ってきた。

そのことで、生きること自体が、怖くなってしまったかもしれません。


あなたであることを、”とりあげられた” かもしれない


発生しているのは、つまり、こういうことです。

親の価値観に従うように、言語でも非言語でも、強要されたかもしれません。

具体的には、
「自由にしていい」
「あなたの生き方を、尊重している」
「自分で決めなさい」
「うちは、自由主義だった」
「あなたが『そうしたい』と言ったことは、なんでもかなえた」

口では、こう言うかもしれません。

あなたはすっかり、その「言葉」のほうを、信じ込んでいるかも。


事実、選択の自由は、ほとんどなかった

ところが、事実として起こっていたことは、異なりました。
事実あなたに、選択の自由は、ほとんどなかったかもしれません。



事実としてあなたに、選択の自由は、ほとんどなかったかもしれない。


「その選択は、こういう理由でダメ」
「あなたの考えは、甘い」
「世の中は、そんなに甘くない」
「身の丈を知ることが大事」

そんなふうに、言い分を重ねられて、巧妙に誘導されたかもしれません。


あげく、あたかも「あなた自身が」、自由に生き方を選択したかのように、すり替えられたかもしれません。

でも、現実として、あなたが自分の意思で選択できたことは、ほとんどなかったかも。
そのため、自分の人生なのに、「どこか、他人の人生のよう」な感じがするかもしれません。



何重もの、混乱の霧に包まれている

「自分でいろいろ、選んだはずなのに……」
「何かがおかしい。でも、何がおかしいのか、わからない」



わからなくなるはずです。

何重にも、霧に包まれたような状態で、
「あなた自身であることを、うばわれた」
「あなたの人生を、とりあげられた」

かもしれません。


あなたが、あなたの人生を生きること。
自由に選ぶことは、けっきょくのところ、許されなかった。

あなたの人生の時間は、「とりあげられた」かもしれません。


……謎が少しずつ、解けてきましたか?


それは、あなたのせいで、起こっていることではないかもしれない。
それなら、あなたの人生を「とりもどす」ほうが、この先、うまくゆくかもしれない。

| ONSA WORKSHOP は「回復者」が「主催者」のワークショップ

ONSA WORKSHOP は、「元・体験者」「回復者」が主催しているワークショップ。
いわゆる「機能不全家族問題」「共依存」のテーマから、実際に回復(リカバー)した者が主催する、実践的な内容。
すでに、長い開催歴があります。

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