10 | 世間的には、こういう現象として、輪郭が知られている



心理学的には、このような言葉で説明されている

あなたが経験している、この違和感。

「人生を、取り上げられた子」
この違和感は今まで、いろいろな言葉で、いろいろな人のやり方で、説明されてきました。


– いわゆる「共依存」……自分が「ない」。人の意見が気になって仕方がない
– 「機能不全家族問題」……家族が機能不全だったことは、確かかもしれない
– アダルト・チルドレン
– 「インナーチャイルド」に、問題があるかもしれない
– いわゆる「嗜癖問題」「依存症」……父親に、飲酒等の問題があった
– 内心、うちの親は「毒親」気味かな……母はたしかに、過干渉だなあ
– いわゆる「境界線(バウンダリー)」の問題が、あるような気がする

おそらく、どれもが、当てはまる部分も、当てはまらない部分もあるでしょう。

そして、これらのテーマに造詣の深い医師や臨床心理士なら、「人生をとりあげられた子」独特の現象や症状に、気づくことができます。
しかしながら、そのテーマを主とする専門家のうち、きちんと訓練を受けて対応できる専門家は、とても少ないのが現状です。


「看板をかかげていても、内容が混在」
経験者として、そんなことを感じた経験が、個人的に、多々あった経験があります。


大まかに言ってしまえば、こういうことが起こっている/いたのだろう

「人生をとりあげられた子」

この現象を説明する、科学的な根拠も、心理学的な専門用語も、判別データもあります。

そういった、専門解説が必要なことは、ONSA WORKSHOP の中で。

その上で、すごくざっくりと説明してしまえば、あなたや私には、こんなことが起こっている/いたのでしょう。

・対外的・社会的こと(つまり、外面から)は、なかなか、見切りづらない。
けれども、内面的・精神的に、非常に未熟で未成熟な親に、育てられた。

大人になってから、落ち着いて振り返れば、いっそうよくわかる。
親または両親が、大人として、とても未成熟な親である/だった。

・いつしか、あなたのほうが、親の精神年齢を追い越してしまった。
ところが、それに気づく頃にはすっかり、親が教え込んだ処世術で、生きはじめていた。

人生がとっくに、スタートしてしまっていた。
それゆえ、その生き方以外で、どう生きたらいいか分からない。

・自分より、精神的に未熟な親には、当然頼れない。
あなたが高校生ぐらいの年齢で、母子(親子)逆転現象が起こっているかもしれない。

つまり、これぐらいの時点までには、あなたの精神年齢が、親の精神年齢を、追い越してしまった。
(もっと早く、追い越す場合もある)
そこからあなたは、まるで、「親の親」役のようなものを、つとめてきたかもしれない。

・精神的に未熟・未成熟な親に習った処世術(生き方)は、この現実では、通用しない。
特に、社会に出れば出るほど、見えない差を痛感する。
学校であれば、高等教育に進めば進むほど、差を痛感することになる。

とはいえ、どう生きていいか、精神的な見本がない。
だから、代わりに、表面的な演技と「がんばり」で、乗り切ってきた。

・ところが、がんばればがんばるほど、負のスパイラルにはまりこんでゆく。
まるで、すべてが逆回転しているかのように、悪くなってゆく。
(実際、逆回転しています)

そのスパイラルを、どう解消していいのか、想像がつかない。
(今は、この段階にいる)


健康な価値観を、歪ませられたかもしれない

未成熟な親の価値観や人生観に、つきあっているうちに……。
心を、大きく傷つけられて、人が怖くなってしまった人も、いるかもしれません。

あるいは、未成熟な親が、暴言・暴力をはたらく環境で、育った場合もあるかもしれません。
しかも、その暴力・暴言は、世間からは巧妙に、隠されていたかもしれません。

「しつけ」「お前のため」などと、すりかえられたかもしれません。
あるいは、「それぐらいの『やんちゃ』は、笑って許すように」と、感情や善悪判断を、すりかえられたかもしれません。



あなたを、生きさせてもらえなかった

つまり、しばしば発生しているのは、こういうことです。

未成熟な親の価値観に従うように、自分と同じように考えるように、どんなことでも肯定するようにと、言語でも非言語でも、生き方を強要されたかもしれない。
そうやって、
「あなた自身であることを、うばわれた」
「あなたの人生をうばわれた」
かもしれない。

あなたが、あなたの人生を生きることは、けっきょくのところ、許されませんでした。


そう。
あなたのせいで起こっていることでは、ないのです。


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