心地よい暮らし、革のある暮らし:[4]あなたの革選びのご参考に。ONSA であつかう革のご紹介

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最後に、ONSA Yukkuri Store で扱っている、革の解説です。
お気に入りの革、あなた好みの革に、めぐりあえますように!

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| Italia シリーズの革:



この製品に使っている革は、イタリアの小さな工房から、仕入れられているものです。
家族が協力してなめしているもので、その工程は、手作業に近いものがあります。


タンニンとは、天然の植物の汁で、お茶などを飲んだ時に「苦い」と感じる成分のこと。
これでなめすと、革が柔らかくなります。
手に取っていただいた時に驚かれるのは、革のしなやかさではないでしょうか。

美しい発色も、この革の素晴らしいところです。
この革は、おどろくほど柔軟に表情を変えてくれます。使い手が、手で触れるたび、どんどん変化してゆきます。


最初は少しドライな感じのする表面も、人の手の自然の油分を受けて、つやつやに変化してゆきます。
「自分のものになってゆく」という感じが、いちばん味わえる革なのではないでしょうか。


Italia シリーズの革:革の問屋さんからの革情報


(この革をなめしている)パダラッシィ社は、風光明媚なイタリア・トスカーナ州の PONTE A ECOLA 地域にあるタンナー(革の染色工房)です。

同社は約30年前に、革作りの学校の教授をしていた CARLO BADALASI 氏が、その理論と技術を実行するため、独立して始めた企業です。
規模は小さいですが、バクッタと呼ばれるイタリア固有の、昔ながらの革を専門に作っています。
近代的な革作りを避けて、時間と手間をかけた革作りをしていますが、一方で、想像力に富んだ同社は、次々に新しい商品も開発しています。

少量生産・高品質を目標にしていますので、本当に革が好きなメーカーが、好んで使用しています。
(大量生産・大量販売には向かない素材です)

有名な顧客としては、米国のティンバーランド(財布)イタリアのブリンチベ(カバン)、アケトン(靴)等を挙げることができます。が、その他の多くは、「アーティザン」と呼ばれる小規模なメーカーです。

さて、上記の素材は「タンニンなめし+染料仕上げ」の「ショルダー革(成牛の肩の部分)」です。
栗の木などから取れる、植物性のタンニンをなめし剤として使用し、時間をかけてゆっくりとなめす方法です。
近代的なクロームなめしに比べると、コストは高くなりますが、公害面では問題が少ない製法といえるでしょう。


また染色には、染料仕上げを施してありますので、牛革の自然で素朴な表面感が保たれています。

薄化粧ですので、革の表面の小傷、しわ等が隠れにくく、また表面がデリケートなため、爪傷がつきやすい等のデメリットがあります。その反面、使い込むにつれて艶が増し、色が濃くなり、革味が良くなります。
はじめは気になる革の表面の欠点も、しだいに気にならなくなり、むしろ革らしさを感じられるようになるでしょう。


大量生産の均一化された人工的な革とはひと味違ったナチュラルな素材です。


Italia シリーズの革:革のお手入れ方法


タンニンなめしの革は、多少ひっかき傷を作っても大丈夫です。
固く絞った布巾などで拭いて頂くと、目立たなくなります。

また、栄養クリームなどを塗り込んであげるののもよい方法で、艶が出ます。
ONSA Yukkuri Store の「革製品お手入れキット」のクリーム(=ラナパー)は、革にとてもよいですので、どうぞご使用ください。



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| bisonte シリーズの革:



スタンダードで、どなたにでも使っていただきやすい革です。
「革」というと、まっさきにイメージする革ではないでしょうか。


くせがないので、どなたにでも、安心して手に取っていただけます。
これもタンニンなめしで、少しずつ色が変わります。
質の良い日本製の革で、手入れをすれば、ますます艶が増します。


ビゾンテ革の表情は、無限です。
カバンやお財布など、他のものとのコーディネイトを考えたとき、いちばん安心できる革なのではないでしょうか。

「ビゾンテ」というのは、イタリア語で水牛という意味ですが、ONSA Yukkuri Store の場合は、牛の革を使っています。


bisonte シリーズの革:革の問屋さんからの革情報


ビゾンテ革は、日本の食用の牛から取られた、国産の革です。
飼育環境がよいので、綺麗なコンディションのものが多いかと思います。
それを国内・姫路の工場でなめしています。

姫路は昔から、革のなめしで有名な場所。
今でも、日本で有数の、革なめしを産業とする土地です。
日本のなめしは、やはり信頼でき上手ですので、安心してお使いいただけます


bisonte シリーズの革:ONSA Yukkuri Store からの追加情報


革自体の質がよいのに、比較的安価なコストでお出しできるのは、輸入しなくてもよいので関税がかからないこと、輸送費などの関係です。
上記の都合で安価に使用できると同時に、国産ゆえ、コンディションの良い革。ユーザにとり、メリットの多い革です。
この革で仕上げた製品は、安心してお使いいただけます。


bisonte シリーズの革:革のお手入れ方法



この革は、タンニンの風合いがよく出るように、「タンニン多め」で、なめし液を配合してあります。
専門的には、「混合なめし」という方法となります。
タンニンなめしとクロームなめしの良いとこどりの方法で、タンニンを多めに混合してあります。

タンニンなめしの革の特徴は、多少のひっかき傷を作っても、大丈夫なことです。
固く絞った布巾などで拭いて頂くと、目立たなくなります。
革が、傷すら風合いとして吸収して、経年変化とともに「あなたの革製品」に仕上がります。

栄養クリームなどを塗り込んであげるののもよい方法です。
艶が出ます。



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| H(アッシュ)シリーズの革:



「H(アッシュ)シリーズ」の H は、フランス語の H の読み方「アッシュ」にちなんでいます。
「H(アッシュ)シリーズ」に使われている革は、一年にほんの数回だけ入荷するもので、競争率が高い場合は、購入すら抽選制。つまり、運がいいと手に入れることができる革です。

それも、そのはず。
この革は、老舗メゾン・エルメスと同じ革だからです。

少しだけ端数の出た革を、……運良く端数が出ればですが、購入することができます。
エルメスで縫製されればエルメスの製品になり、こちらで縫製されれば ONSA Yukkuri Store オリジナルになります。


この革の素晴らしさは、なんといっても品質の高さ。
とても柔らかくて軽いのに、時間をかけてゆっくり変化します。
見た目が堂々としていて、革の風合いは楽しめますが、色の変化がとてもゆっくりなのです。

また、引っ掻き傷や水気などに比較的強いのも、魅力の1つでしょう。
ドイツの工場で、クロームなめしという方法でなめされています。


年に数度しかないラッキーチャンスですし、貴重な革ですから、縫い手も心を込めて縫製します。
どうぞ楽しんでください。


H シリーズの革:革の問屋さんからの革情報


カーフスキン(牛の柔らかい革)を原料に、シュリンク剤を入れてなめすことによって、通常の革にくらべて面積を20%程度縮めています。
(* シュリンクとは、ぎゅっと皺を寄せる加工方法のこと。革自体の面積を狭くすることで、その分、丈夫にする方法)

したがって、その分単価が高くなりますが、弾力に富んだ革味は、他の革にはない魅力といえます。

この素材はもともとエルメス社用に、同社の要求する基準にしたがって、開発されたものです。
そのため、染料はセミアリニン仕上げが施され、さらヨーロッパの革としては珍しく、色止め加工がされています。色落ちの心配は、ありません。
ヨーロッパ超一流のタンナー(革染色工房)のなめしですので、永い間使用されても、型くずれの心配はありません。


H シリーズの革:革のお手入れ方法


「H(アッシュ)シリーズ」に使われている、クロームなめしの上質な革は、もともと傷に強い素材です。
こちらも栄養クリームを塗り込んで、柔らかい布で拭いて上げるのがよいと思われます。



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| Eurasia シリーズの革:



しっとりとしたチョコレート色の革面に、たっぷりオイルを塗りこんである革です。
どっしりとした重みがあり、傷に強く、引っかき傷も目立ちません。


革自体に重みがあるので、手帳カバーやブックカバーなどの用途に用いると、切りっぱなしの片面が「しおり」の役割を果たしてくれたり、カバー自体が「おもり」の役割を果たしてくれます。
そのため、読書やメモなどにストレスを感じません。
とても革らしい革ですので、革上級者さんにお勧めします。



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| Earth シリーズの革:



染色した牛革にシュリンクをかけた、柔らかい革です。
(* シュリンクとは、ぎゅっと皺を寄せる加工方法のこと。革自体の面積を狭くすることで、その分丈夫にする方法。)

染色とは、革の上に色を盛って乗せる方法ではなく、革自体に染料をしみこませて染める方法。
長く使っても、表面から色がはがれてくるといったことがなく、使えば使うほど、味わいが出てきます。


この革は、染料がより安定するように、「クローム多め」で、なめし液を配合してあります。
専門的には、「混合なめし」という方法となります。
クロームなめしとタンニンなめしの良いとこどりの方法で、クロームを多めに混合してあります。
そのため、いわゆる「革らしさ」がおさえられ、クールな印象に仕上がっています。

そのため、この「Earth」シリーズの革は、繊細な色選びにもかかわらず、使ってゆくごとに汚く「ならない」ことが特徴です。
革が上手に経年変化をしてゆきますから、使い込むほどに革が柔らかくなり、手なじみがよくなります。



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| Wave シリーズの革:



とても「革らしい」革であるのに、取り扱いがしやすいことから、革初心者さんにとてもおすすめの革です。

ありのままの牛革に染色をかけ、染料を革にしみ込ませて仕上げてあります。
表面に、上品にしわが寄っているところが、この革の味わいを増しています。

適度なしわが最初から寄っていることにより、多少の取り扱いの荒さもカバーしてくれます。
また傷にも強く、爪などで作った引っかきあとは、デリケートな革類と比べて、格段に目立たないものがあります。


この革は、染料がより安定するように、「クローム多め」で、なめし液を配合してあります。
専門的には、「混合なめし」という方法となります。
クロームなめしとタンニンなめしの良いとこどりの方法で、クロームを多めに混合してあります。
そのため、いわゆる「革らしさ」がほどよく抑制され、また、扱いもしやすくなっています。

この革のきわだった特徴としては、経年変化によって、色がおだやかに退色してゆく(あせてゆく)ことが挙げられます。
同時に、人の手の天然の油分などを素直に吸収し、革の表面をつやつやにしてくれます。


この2つがあいまって、えもいわれない独特の味わいを出し、革好きの心を満足させてくれます。



| どうぞ、豊かな時間をご一緒に。




革の尽きない魅力を、少しはお伝えできたでしょうか。
革は美しいと同時に、人の生活に寄り添ってきた歴史が長いだけあり、強くて長持ちです。

出荷される時は同じような表情でも、使われる方によって変わってゆき、その人の「色」に染まってゆくのが、革のおもしろいところ。


ぜひ、長くご愛用ください。
じゅうぶん年月に耐えるよう、革専門の職人が、技術を尽くして縫製しています。


どうぞ、素敵な時間を、革とご一緒に。
ONSA Yukkuri Store は、ONSA の大人気・隠しコンテンツ。革熱病著者による、セミオーダーメイドの革製品ストアです。
日本有数の職人集団を、期間限定で借り切り、革製品の豊かな世界を楽しんでいます。
革は、時間とともに価値が育ってゆく、日々の最高の友だち。
「革熱病」の豊かな世界へ、ようこそ。