『未来日記』復刻 DIARY | BACK NUMBER – p.01[No. 02-05]

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「『未来日記』復刻 DIARY」へようこそ。新しい記事から、時系列でご覧頂けます。

2017年3月20日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]

『未来日記』といえば、2011年に刊行された書籍。
そして、「その日」......ONSA にとっての「X DAY」までは、すべてが平和に進んでいました。

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アイディアをまとめて、本にして。
かわいらし外装(デザイン)を整えてもらって、印刷です。

著者(藤沢)のもとには、契約書が届きました。
この契約書にサインすれば、文字通り、本が世に出ることになります。

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こうやって、書籍『未来日記』は、みんなの元に旅立ちました。

そして今度は、みんなの声が、著者の元に届きはじめます。

「書籍『未来日記』を使ってみたら、人生が、整理されてきました!」
「もう、3冊目です!」
「ハッ! と、腑に落ちたことがありました」


書籍を手がけていて、いちばん嬉しいこと。
それは、本がみんなの日常の、実際のお役に立てること。

本が、「あなたのもの」になること。
暮らしの一部になったり、時間の一部になること。
あなたの人生のお役に、ちょっとでも立てたなら、本当に嬉しいです。



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そんな、何の変哲もない、平和な日々......。

1通の封筒が、わがオフィスに届きます。

「ん? なになに?」

開けてみると、ぴらん。
中から、紙1枚。

......正確には、3枚ぐらい入っていたかもしれません。
が、象徴的な意味で、本当に「紙一枚」が出てきました。

内容は、こんなふう。

「著者であるあなたが、書籍『未来日記』を出した出版社が、つぶれました」
「必要があれば、ここに、連絡してね(弁護士の名前)」

以上。

ええっ!? 
書籍『未来日記』の出版社が、つぶれた!???


>> 本記事 " 『未来日記』復刻 DIARY |[02]うわっ、出版社つぶれた!!"
元記事は、ONSA 公式 blog でご覧いただけます


2017年3月29日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]

普段から、本に関わっている人なら、知っているかもしれません。
たとえば本を、丸ピザみたいに切り分けると。そのピースの中身が、どうなっているか。

書籍『未来日記』の、復刻のストーリーに重要な、このしくみ。
まさにキーポイントとなる、とても重要なしくみです。


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本を、ピザみたいに切ると、......どうなるの?

実は中身は、こうなっています。

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まず、出版社があります。
本をディレクションする「編集者」という仕事も、大きく言えば、出版社の一部。
出版社は当然、本を「書く」人を探していますね? 

本を書く人が、著者。
コンテンツメーカーです。

書籍『未来日記』の場合は、私です。

アイディアや原稿が仕上がると、当然、印刷をしなければなりません。
デザイナーやイラストレーターの仕事も込みで、二次元の世界を、三次元の「本」にする。

これが、印刷所の仕事。

「印刷所」というと、「イラストレーター」とか「デザイナー」という言葉より、なんだか地味な響きがする。

でも、この印刷所。
実は、とても重要な役割を担っている。
なにせ、二次元の「イメージ(=形のないもの)」を、三次元の「実物」に起こすのですから。


......さあ、本ができました!


でも、でもでも。
本が仕上がっただけでは、そこで終わりになってしまう。
趣味の世界で、終わってしまいますね。

当然、届けてくれる人がいないと、本は、みんなの元まで届かない。
その役割を果たしてくれる人たちが、いわゆる「取次(とりつぎ)」といわれる、流通会社です。


Amazon さんも、大きな取次さん(のような立ち位置)に成長しました。
古典的なところでは、ニッパン・トーハンという取次さんが有名です。

いっぽうで、最近は、本を「直販する」という作戦の会社もあります。
『夢かな手帳』シリーズでおなじみのディスカヴァーさんは、直販形式。

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そうです。

本を、ピザみたいに切り分けすると、その中身には、
・著者
・出版社
・印刷所(デザイナー・イラストレーター含)
・取次
という4つの要素が入っている。

まるで、4つの部分が合わさったピザみたいに、本は「4つで1つ」。



「4つで1つ」ですから、実は、1つでもピースが欠けると、本はまずいことになる。
そして、書籍『未来日記』の場合。
このうちの、「出版社」のピースが、なくなってしまった。


と、同時に、この「4つで1つ」のしくみ。
書籍『未来日記』の復刻の上で、とてもとても、大きな奇跡を起こします。



2017年3月31日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]

本を、ピザみたいに切ると、4つのピースに分かれている。

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みんなの手元に、ある本。
雑誌や小説、ムックや実用など、いろいろな本がありますよね?

それらの本をピザみたいに切ると、だいたい、4つに切れる。

本はたとえば、「書いた著者が、いちばんえらい!」みたいな単純なものでは、ない。
名前が出ているぶんだけ、責任は重い。でも同時に、著者一人のがんばりで、成立しているものではない。
たくさんの人の手がかかって、本は仕上がっている。


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ちなみに、「著作権」とか、よく聞く言葉ですよね。
「版権」も、聞いたことがある?


本は法律によって、きちんとした権利分けがされています。
たとえば、こんなふうに。

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本をパカッと2つに分けると、「著作権」と「版権」に分かれます。
いちばん大きなリスクをとった人に、いちばん大きな権利が与えられている。


で、この「権利」「区分け」。
私(藤沢)は、「これは私の権利!!」みたいな、「だから権利を主張する!」のような感じには、理解していない。


いわば、こんなイメージだと、分かりやすい。

「よくぞ、ゼロからモノを作った」の、ご褒美設定。
私は、こんなふうに理解しています。

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著者には、「考え、書く手間と時間を保障するよ」という意味で、著作権が与えられている。
簡単な言葉で言えば、「この本は、著者が時間を投資したものなのだから、その成果物だけを、他の人が『いただきー!』と勝手に利用したり、パクったりしてはいけませんよ」というルール


版権も、同じ。
その本を出すために、出版社が、お金を用意して、すべての準備を整えました。
いわば、ヒットするかどうか分からないものに、賭けたわけです。

そのリスクを取ったのは、その出版社。
だから、本ができたとたん、「いただきー!」と勝手にその本をパクってはいけませんよ、というルールです。
その本を出すための、手間と労力、お金を用意した出版社が、「版権」......つまり「データの権利」を有すると、法律で決められています。

ちなみに......。
こういった状況をかんがみますと、記事を勝手にパクられる人の気持ちは、推して知るべし。

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このように、本に著者の名前が冠されているからといって、本は「私物」じゃないの。
本は、法律で守られた、公共物なのです。



書籍『未来日記』に話を戻しますと......。

このたびは、このうちの出版社が、つぶれてしまいました。
つまり、本のピースのうち、「版権」という部分が、うやむやなまま、どこかに消えてしまったわけです。

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著者である私は、本でいえば、半分の権利......著作権しか持っていません。
書籍『未来日記』のピザの半分が、どこかに消えてしまった!!

さあ、どうする!?



2017年10月13日 UP
[ ONSA 公式 blog より転載 ]

こんにちは、藤沢優月です。

『夢かな手帳2018』シリーズ......『夢をかなえる人の手帳』と、『夢をスタートする人の手帳』。
これらが、皆さまの手元に届くようになって、しばしの日にちが経ちました。


| おかげさまで、2018年度の分も、無事発売。著者的には、肩の荷がおりています。


| 『夢スタ手帳』中、「リカバリーリスト」が好評です。

そんな中......。

こちらの方も、気になります。
ながらく絶版状態がつづき、amazon の中古本価格が、コレクターズプライスになっている、書籍『未来日記』。

出版社の、まさかの倒産という、著者藤沢が体験したことのない、前代未聞の事態。
しかも、倒産したのは、書籍『未来日記』が刊行されて、本当に間もない頃でした。

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| 著者も、びっくり!!!

本を出版する際には、「書籍出版契約書」というものが存在します。
本の出版にあたっては、著者と出版社のあいだで、この「書籍出版契約書」が交わされます。

この契約書、すごく重要。
商業出版を行う上での、さまざまなルールごとが、ここに定められているわけです。


その中には、こういう記載があります。
- コンテンツ(内容)の企画・作成については、著者が責任を負う
- 印刷・出版・流通・宣伝については、出版社が責任を負う


 * ごく一般的な「書籍出版契約書」の内容


こんなふうに、それぞれの責任分担の範囲が、法律にもとづいて、しっかり定められています。


......となりますと。
「出版社が潰れる」、ということ。
それは、
「本の残りの在庫はあるが、流通・販売ができない」
「流通・販売の責任元がなくなった」
という事態を引き起こします。


出版社とは、ざっくり言ってしまえば、このように「著者と読者を、つなぐ役割」です。
ところが、書籍『未来日記』の場合、この役割が、ぷっつり切れてしまいました。

「本は、amazon さんに、あと何冊在庫しているの?」
「その後の在庫は、どうなるの? どこに格納してあるの?」
「今後の本の納品は、誰が担うの!?」
「だいたい、誰に連絡をすればいいの?」


もう、上を下への大騒ぎ。

当然、藤沢の事務所(OFFICE ONSA)も大騒ぎです。
なぜなら、いずれ amazon 上の『未来日記』も、在庫が尽きることが、分かっていましたから。

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| 大騒ぎの当事者となった本。

当たりまえですで、すべての本の在庫が、amazon 上にあるわけではない。
そして、当たりまえですが著者は、その在庫がどこにあるのか、知る由もないのです。

>> 本記事 " 『未来日記』復刻 DIARY |[05]在庫はどこに。そして、連絡は誰に。"
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