2017.10月開催 「トラウマケア・セッション」らびあんろーぜクラス(Special PAY FORWARD)

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タイトルはじまり目印

T. S. さん(40代以上/北海道よりご参加) らびあんろーぜクラス



タイトル下の線


[1]
あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?



人の目が気になって、体がフリーズすること。
誰かに批判されたり、自分の失敗にいたたまれなくなったり、その状況に耐えられなくなると、体がこわばり、頭が真っ白になって、背中が凍り付くように感じること。



[2]
どんな環境、どんな過去を持っていますか? どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。



幼い頃から、よく怒鳴る父に怖い思いをしてきた。
父はいつも些細なことにカッとなって怒鳴り散らすことが多かった。その直前まで機嫌よくしていても、何がきっかけで急変するか分からず、いつも怯えていた。

子どもの悪気のない些細な一言であっても激高するので、私はいつも自分が余計なことを言って怒らせたり、その場を壊したりするのだと思わされた。
そういう環境で育ったために、人の顔色を窺い、自分が拒否されると凍り付いて、それを自分のせいだと思い込んでいた。



[3]
ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、 過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?



人にどう思われたとしても、私は私であると心から実感できるようになった。
今は、誰かが何かを言っていたとしても、そこに引っ張られずに、地に足が付いた状態で落ち着いていられる。



[4]
TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること……など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、教えてください。



ONSA WORKSHOP(対面式)に慣れていることは大切だと思います。
優月さんとも周りの人とも信頼関係を築けることを、身をもって知っている必要があると思います。
自分に集中できること、自分の問題を率直に言っても構わないし、それが必要だと分かっていることが、前提になると思います。
 


[5]
もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して教えてください。

実際は ONSA WORKSHOP で訓練を受けてから、TAT セッションにご参加くださいました。
でももし、そうではないとしたら……。たとえば人を裁いていたかもしれないとか、「今」に集中できなかったかもしれないとか、そもそも自分の問題が何であるか分からなかったかもしれないとか……どんな風であったと思われるでしょう。
率直に感じたことを教えてください。



訓練の前提がなければ、え? これで良くなるの? そんなうまい話があるの? 私はきっと無理だよね…と、グルグルと考え続けて集中できなかったと思います。
それから、自分の問題を他人の前で口にすることをためらい、自分の本当の問題が何かにも気付けなかったかもしれません。



[6]
ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?
具体的に振り返ってみてください。



土台、基盤のようなものだったと思います。それがなければ、効果も得られなかったと思います。
 


[7]
TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



誰かの顔色を窺って体が固まることが、ほとんどない。一瞬身構えたとしても、すぐにポットに入れて手放すことで、正気に戻ってこれる。
父の言動は私の人生を深く傷つけたけれど、父が怒っていたのは私の人生とは関係のないことで、私がそのことに怯える必要はもうないのだと、心で理解できたように思います。

こんな風に過去を切り離して、自分の人生を明るく生き生き感じられる TAT セッションの効果が、科学なのだけどとても不思議に思いつつ、これは現実で私は余計なものを手放せたのだと感じています。
 


[8]
これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方に、メッセージをお願いします。



私には普通じゃない父がいて、歪んだ中で育ってきたから、自分は幸せになれないと思っていました。
どんな楽しい状況でも、どんなに頑張って手に入れたものでも、父の一言ですべてが崩れ落ちていくような気がしていました。

アルコール依存で、自尊心が低く、いつも人間関係を壊してきた父に、私はこれ以上引っ張られたくないし、私は自分の幸せを優先していいと思えるようになるまで、ずいぶん時間が掛かりました。
でも、時間を掛ければ心からそう思えるようになることを、傷付いた仲間にも知ってもらいたいと思います。

私が私の幸せを願うように、私は傷付いた誰かの幸せも願っています。
穏やかな幸せを感じられる時間を手に入れられることを、心から願います。



[9]
最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。



私へ。
今回、久しぶりの TAT セッションに参加するかずっと迷っていたけど、会社で背中が凍った瞬間に、あ、申し込もう! と思って、すぐに申し込んだのは正解だったね。
それから、事前の課題を書くのに、前回参加した時の課題に似たようなことが書いてあるのを見て、私って進歩してないのかな? という思いが一瞬よぎったけど、それでも自分を信じて参加して良かった。
その時と今回とで、感じ方も変わっているし、受けてみて前より進んでるって自分でも思ったよね。

思いきって参加してくれてありがとう。
そして、自分の幸せを本気で目指す覚悟も、できてきたかもしれないね。

そう、私は自分のために自分で決めて幸せに生きていきたいから。
だから、過去や生い立ちに邪魔されることなく、ぱっと手放して、自分の足で立って、前を向いてまた歩き続けよう。

私は私のままで十分良くて、最高の私だから。
手をつないで、一緒にまた前に進んでいこうね。




タイトルはじまり目印

S. H. さん(40代以上/東京都よりご参加) らびあんろーぜクラス



タイトル下の線


[1]
あなたの問題は、そもそも、どんな主訴でしたか?



人の感情に自分の言動が容易に左右されて疲れ果ててしまうこと。
怒りがこみ上げて自分を責めてしまっていたところ。

気持ちを何度立て直しても、ダメだった。
笑顔=機嫌がいい、むすっとした言動=機嫌が悪い、と私の頭の中では自動的に変換されていて、なんとか笑顔を引き出そうと必死だった。

本当に本当に、心身共に疲れ果てていた。
何年も回復作業をしててもどこかでここからは逃れられないんじゃないかとすら思っていた。



[2]
どんな環境、どんな過去を持っていますか? どんな痛みの体験が影響して、そのような主訴を持つようになったのでしょう。



父からの八つあたりが日常茶飯事だったから、それが普通なんだと思って子ども時代を過ごしたため。
自分に向けてはもちろんのこと、モノ心ついた時から父が母や兄に八つ当たりをしてるのを見てきました。だからあまりにストレスすぎて自分の感情を切って、時間が通り過ぎるのを待たなければならなかった。

サラリーマンではなかったので、急に夕方に帰ってきたり、やたら上機嫌だったり不機嫌だったり、とにかく一貫性がない家庭環境だった。
痛すぎます。



[3]
ONSA WORKSHOP および TAT セッションで、その過去(正確には、 過去に対する考えや意見、痛みの感覚やぐるぐる思考など)がどんな風に変わってゆきましたか?



私の感想は、ONSA WORKSHOP で知識と力を得て実践して、それでも癒えない傷を TAT セッションで「きちんと」過去のものに出来た。という感じです。
何か、新しい自分のようで、でも今の自分…というようなとにかく不思議な感じでした。

身体でいうと上半身が、軽くなりました。心身共に余計な自分が負わなくてもいい荷物をおろせた感じです。
そして軽くなったら考え過ぎることが無くなりました。
あたまぐるぐる思考が無くなるから、結局、何も行動出来なかったということもなく。

課題からそれてしまいましたが、上記に書いたお悩みは、自分がそんなに真剣に取り合うものではないような気がしてきた。というか、大人として、社会人として、日によって機嫌や人によって対応が違う人の方が明らかにおかしいと思う。
だからその人達に時間の提供をするのは勿体ないし、笑顔を貰わなくてもまったく構わないと思えるようになった。



[4]
TAT セッションを受けるには、どんな前提条件が必要だと思いますか?

ここで言う条件とは、人的条件やお金といった条件ではありません。
たとえば、集中を切らさないで人の話を聞けること、自分の痛みのルーツが分かっていること。「裁かない」こと、自分にウソをつかないこと、時間に間に合うように来ること、ルールを守れること、協調性が養われていること……など、体験した人だから分かることがあると思います。
ONSA WORKSHOP と TAT セッションをご自身で体験してみて、TAT セッションにはどのような前提条件が必要だと思うか、受けてみて感じたことを、教えてください。



自分の一番のお悩みとそれが起こってしまった理由が明確であること。
多少、自分の力で切り開いていける力があること。(「TAT セッションさえ受ければ」思考からは、ある程度卒業してること。)

TAT セッションに期待しすぎない力を持ち合わせていることだと思います。
魔法の解決法はないと心から解っていること。
 


[5]
もし自分が ONSA WORKSHOP で訓練をしないまま TAT セッションを受けていたら、どんな風であったか、想像して教えてください。

実際は ONSA WORKSHOP で訓練を受けてから、TAT セッションにご参加くださいました。
でももし、そうではないとしたら……。たとえば人を裁いていたかもしれないとか、「今」に集中できなかったかもしれないとか、そもそも自分の問題が何であるか分からなかったかもしれないとか……どんな風であったと思われるでしょう。
率直に感じたことを教えてください。



他の自己啓発セミナーと同じレベルの効果しか得られなかったと思います。

要は、根本が癒えないまままた何処かをふらふらさまよって、回復できずにいたと思う。どんどん苦しくて、いよいよ感情のままに仕事も辞めていたかもしれない。
もしくは、感情を殺し過ぎてうつ病になっていたかもしれない。
…怖い!



[6]
ONSA WORKSHOP は、TAT セッションを受けるにあたり、あなたにとってどんな風に役立ちましたか?
具体的に振り返ってみてください。



期待と不安。そして好奇心(笑)。
ONSA がこれさえ受講すれば治る的なものを提供してくれるはずはないという想いと、トラウマが本当に過去に出来るの? ホントのホント? という想い。

だから下手に期待する事もなく悲観することもなく、過去と向き合うことができた。
もう、何度も何度も何度も掘り下げた痛い記憶を思い出して、感じることが出来ました。
 


[7]
TAT セッションを受けてみた後、1)と2)で書いた問題は、どのように変化しましたか? そしてその変化は、あなたにとって、どんな風に感じた出来事だったでしょう。
あなたの言葉で教えてください。



[3]でも書きましたが、私が真剣に、私の時間をたくさん使って取り合うことでもないし、取り合う人達ではないと感じれるようになった。
でも、無視するわけじゃない。

自分を信頼して、自分ができないことわからないこと、理解できないことは徹底的に聞いていいし、相手は答える義務があるんだって思えるようになりました。
いいように使われてたのかもしれない。
自分で処理しないといけない彼女彼らの感情の処理を、私が背負っていたのかもしれない。
冗談じゃない! と今は思っています。
 


[8]
これから ONSA WORKSHOP ならびに TAT セッションを受け、みずからのトラウマに向き合ってゆく方に、メッセージをお願いします。



自分がしてきた努力は、報われます!
不安なこと、心細いこと、誰かに決めてほしいこと、私も未だに沢山ある。でも多分、自分が判断して決めたことは大丈夫だって自信がもてるようになれると思います。
(書いていて自分を励ましてます(笑)。)

人生の前半で苦労してきた人は、これからは楽しいことしか起こらないそうですよ。
毎日毎日、今自分ができることをやってさえいれば、心は穏やかになれると思う。
私は、そう思う。



[9]
最後に、ここまで歩いてきた自分自身に、メッセージをお願いします。



秋の WORKSHOP おつかれさまでした! 
よーくよーく努力し続けたと思います。

課題は確かに沢山あるけど、まずは今、この今と感情を大切にこれからも宜しくです! 
すごくすごく応援してるし、頼りにもしてる。
いつも、ありがとね!