[ ONSA 通信 ]の続き | 冬とオーブンと、オーブン鍋[1]

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時間と心がテーマ、藤沢優月(文筆業)です。


時は、すでに10月。
なのに、東海地方は30度越えとか。

私は、去年の今ごろ、静岡市に住んでいました。

この日照があれば、みかんが甘くなるな……とは思っても、いろいろ心配になりますよね。
あなた様は、お身体お変わりなくお過ごしですか?





欧州著者地方は、冬です。
4日ほど前、10月3日に初雪が降りました。


しばらく、屋根の上に積もって、街を白くしていましたよ。
初雪なので、同日には消えてしまいましたが、それでも街は冷え込んでいます。

10月7日の、お昼前の今は、7度。
吐く息が、すっかり白いです。





去年の今ごろは、この街にはいませんでした。
クリスマスの前ごろに、引っ越してきたのです。


そして、ここからが「あるある」なのですが……。
引っ越してきた時、家に造りつけのオーブンは、壊れていました。

「壊れていた」というより、長年の使用の摩耗で、ダイヤルに印字されている表示が、すっかり擦り切れてしまい、見えなくなっていたんですね。


自分が今、何モードを使っているかわからないオーブンなんて、怖くて使えない。

そんなの、本物のロシアン・ルーレットじゃないですか。
火事になったらどうするよ。


というわけで、動くけれど、壊れている。
使えないことはないけれど、ぶっちゃけ使えない。





日本「以外」に住んだことのある方なら、体感としてわかると思いますが……。
こういう場合、取り替えないですよね。

ものすごく、しつこく言えば、しぶしぶ取り替えてくれる。
でもこれって、家を提供している家主さんが悪い人だから、そうしているわけじゃない。



感覚の差だと思うのです。

きちんと動いて、当たり前の日本。
ひとつふたつ動かなくとも、とりあえず、死にはしないじゃないかという国々。


郷に入れば、郷に従えです。
ということで、我が家のオーブンは死蔵。立派な見た目だけを、提供する存在に。






まあ、いいのです。
正直、それどころではないですし、もっと優先すべきことが、山ほどあった。

そうこうしているうちに、著者地方にも夏が。
オーブンなんて、暑くて、使いもしない時期の到来です。


そうして、季節が巡るうちに、オーブンに異変が。


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