欧州の歴史ある街から、メッセージをお届けしています。
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欧州で、もっとも古い都市群のひとつに住みはじめて、500日が過ぎました。
今はもう、どこに何があるかも覚えはじめ、最初のような戸惑いはない。
しかも、当地になじみすぎ、当初の常識観念まで、崩壊の危機にあります。
つまりですが、日本では考えられないような、「地元ルール」に則った日々を送っています。
則らざるを得ません。
そうでないと、生活が成立しない。
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たとえばですが、ここでは EMS(国際スピード郵便)が、自宅まで配達されません。
Express Mail Service。それは、国際郵便の、最上位の配送方法。
法外に高いお金を支払い、各国の郵便サービスを連携させることで、いわば「特別待遇」で配送される郵便。
この郵便ですが、当地に到着するまでは、いたって順調。
画面でデータを見ていると、日本の税関を順調に通過し、羽田か成田で荷積され、飛行機でささっと運ばれます。
つまり、当地の領土に入るまでは、国際ルール適用です。
が、問題は、当地に着陸してから。
着陸したとたんに、ローカルルールが適用に。
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まずは当初、大変驚いたことが、
「EMS(国際スピード郵便)なのに、わざわざ中央郵便局まで、取りに出向かなければならない」
ということ。
「自宅住所が書いてある意味とは?」
そんなこと、当地ではお構いなしです。
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しかも、取りに行ったところで、すんなり受け取れるわけではない。
一度目に出向くと、だいたい、
「今は、ない」
と言われるんですね。
「えっ? あなたこの間、データがこの状態になった時に、ここに取りにきてくださいって教えてくれたじゃない。データがこの状態になったら、ここに荷物が届いた証拠だから、と」
でも、「今は、ない」のだそう。
そこから、電話です。
データ検索ではなく、電話。
しかも、到着履歴は、ノートに手書き。
定規で線が引いてあり、手書きで、「住所」「到着日」とか書いてある模様。
バーコードの意味とは?
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このようなわけで、国際郵便をひとつ受け取るために、最低でも2回、中央郵便局に出向かなければなりません。
最初は、心の中で「うわー……」と感じていました。
内心、こんなことを思っていたことも、事実。
「だから、経済が発展しないんだよ」
と。
ですが、当地に住みはじめて、500日と少し。
今は、こう感じています。
「経済が発展しなくとも、よいのかもしれない」
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