「時間の整理と、大まかな地図」”まずは、やってみる” | チャレンジのきろく/2023年10月14日開催

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タイトルはじまり目印

S. H. さん(30代/宮城県よりご参加)



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質問[1]
今回のワークショップに参加することで、あなたは、何を発見しましたか?
気づいたことや、意識が変化したことは、何でしょう。



私はまず、このワークショップが自分に必要だ、と強く感じた。
参加前には、自分にできるだろうかと、気持ちも時間も予算の面でも、ためらっていた。

参加を決めてからも、事前ワークであまりに自分のことが答えられずに悲しくなり、自分には無理だったのではという考えが浮かんでいた。

でも私は、事前のワークとワークショップ・クラス当日を経て、この状態の自分(今、できない)だからこそ、練習の場への参加が必要だったのだと感じた。
私は、私が「自分には無理」と感じるときは、思考停止になりそうな瞬間なのだろう、とも気づいた。


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私は、自分が通れないところをがんばって通ろうとしていたことが、よく分かった。
「ここは、通れません」とはっきり示されて、不可能を可能にしようとしていた自分がおかしくて笑えてきた。


私は、自己否定の土台をもっていては届かない、遠くに見えるギラギラ星を目指していた。
いや、そもそも星が見えていたかどうかも、怪しかった。

何かに向かっていればいつかなんとかなるのではないかと、無目的でぶつかり続けていた。
私がやっていたことは、気合いの入れ方を工夫したり、ぶつかり続けていれば充実につながるに違いないと信じたりするようなことだった。

おそらく私はそうやってごまかしながら、「何もしていない/どうすればいいかわからない」自分に直面することを避けていた。


私は、自分に意外にも、かつての自分を笑えるくらいの冷静さとたくましさが備わってきていることにも気づいた。
やっていたことはめちゃくちゃだが、何度もぶつかる一生懸命さはなんだかいとおしくも感じられた。


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私は、自分とつながった土台の大切さと、これまで自分がいかにそれを粗末にしていたかを改めて感じた。

「氷山の一角」の図では、自分から湧き出るもの、好きなことや大切なことで形作られた大きなかたまりの、ほんの一部分だけが水面からのぞいていた。


そして、「ハレ」と「ケ」の、「ケ」の部分の膨大さ。
私は、見えている部分だけ次々と取り繕うことを、熱心にやっていたようだ。

外側からくっつけているだけなので、いま思えばとてももろくて嘘っぽかった。
しかも、自分と結びついているかなどとは、考えていない。

人に見えていない部分は、自分にとっても無いも同然…。


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私は、自己理解や自分のお世話をすることの意味を全身で感じた。
これがないと、本当になにも始まらないのだ。

私は、発達段階での必要な時期に、自分が自分を知るための大切な土台を作れなかった、作らせてもらえなかったということには、怒りを覚えた。
これまであまりはっきり感じることがなかったので、自分にも怒りという感情もありそうだということが、発見だった。


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私は、「優先順位をつけるためにスケジュール帳がある」と聞き、言葉では分かるが、実感として分かっていないことも、発見だった。

これまでの私にとって、優先すべきは「自分以外」の人やモノ。
自分のことは、あとから…。

私は、分かりやすい「他人」を優先することで、自分に向き合うことを先延ばしにもできていたのだと思う。
これでは自分の人生が拓けるはずがなさそうだ。


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私は、手帳を作っていくワークのなかで、一日の大部分を占めている「仕事」がいまの自分にとっては死んだ時間になっていると感じられた。

とても衝撃的だった。
もしこの時間が好きなことで満たされて、自分への投資にもなっていたら…?

これを認めてしまったら色々なものがくずれそうだと、どこかで恐れていたような気がする。
けれど、もうごまかせないとも感じている。



質問[2]
あなたの目標......「夢をかなえる」は、何でしょう。



私は、自分の生き方や土台を、本気で変えていきたい。
私は、自分が存在すると感じられる時間を生きたい。
私は、自分をごまかすのをやめたい。

私は、「Dream Quest WORKSHOP」にできるだけ続けて参加して、練習を重ねたい。
私は、自分がどう生きたいかを問い、答えていくことに、もっと時間をかけたい。

私は、仕事の時間も自分が本当に生きる時間にすることを、真剣に考え始めたい。
私は、仕事が好きだと言えるようになってみたい。




タイトルはじまり目印

A. S. さん(30代/新潟県よりご参加)



タイトル下の線

質問[1]
今回のワークショップに参加することで、あなたは、何を発見しましたか?
気づいたことや、意識が変化したことは、何でしょう。



「子どもが欲しい」「子どもと関わりたい」というのは、確かに過去の私の夢だった。
それを共にかなえていく相手(夫となる人)について、よく考えてなかったから失敗したのだろうと思う。

そして、今の生活が「何か違う」となるのは、夫の問題もあるが、私自身が常に「SPEED UP」の方向に行きがちだということもある。

「どんなに美味しいフルコースでも、20分で食べろと言われたら苦痛でしかない」という優月さんの例えが非常に秀逸だと思う。
どんなにそうしたいと思って産んだ子どもでも、子育てに集中できず、無茶苦茶に他のことも詰め込んでいたら、苦痛でしかない。


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今週は、「SLOW DOWN」という文字が、常に頭に張り付いていた。

それを意識すると、子どもに対しても、自分に対しても、イライラすることがすごく減った。
そして、その割に、日常生活は崩壊しなかった。

子どものペースや自分のペースに合わせても、その待つ時間はせいぜい数分だ。
少し手を止めて、スキンシップをすれば、子どもは泣き止む。

その数分をいつも急ぐから、子どもに泣かれ続けたり自分も怒ってしまったりして、逆に時間がかかってしまっていたのだ。


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「Dream Quest WORKSHOP」の翌日は、ONSA の別の勉強会だった。

昼ごはんを食べに行くのに、1km の距離。雨が降っていた。
いつもなら車を使ってしまうが、傘をさして歩いた。

その距離を車で行くと2分くらいなので、考える時間もない。
歩くと10分ちょっとかかるので、私には自然と考える時間ができた。


私は中学生の時、声楽家になりたいという夢を持っていた。
しかし、結論から言うと、私には向いていなかったと思う。

身体がそこまで強くない。その中でも特に、鼻とのどが弱い。
合唱をしていた時代も、本番にベストコンディションが出せないことがしばしばあった。
職業にするのは、かなり厳しい。


逆に、勉強の試験の本番にはとても強かった。
その日までにベストコンディションを整え、模試よりも本番の方がいい成績になって合格することを2回経験した。

ただし、それも、市内で試験を受けることができ、自宅から会場に通えたということが要素として大きい。
例えば県外で試験を受けるために宿泊して…などした場合、うまく眠ってベストコンディションが発揮できたかはわからない。

また、面接も得意だった。
2回の推薦入試と、就職時の面接。これも、よく話せるし、いい印象を与えるのがとても得意だった。


そう考えると、「私の、合っていて、長続きする選択肢」は、「ある程度ひとつの場所で定住し、あまり変化のない環境で、落ち着いて眠れること」「勉強したことが生かせること」「勉強したことを人に説明すること」なのかな、などと考えていた。


文節区切りの線

たった10分程度歩いただけで、これだけの気づきが得られた。
そうなると、果たして車で2分は本当に「速い」と言えるのかな? と思う。

SPEED UP するほど、考える時間は、どんどんなくなっていく。
私にとって、「自分の人生を考える」ことが主の目的である現在、SLOW DOWN は、その時間を作り出すためにとても有効だ。

遅くなっているように見えても、実はむしろ時間を生み出すことができているのだ。


文節区切りの線

私は、今の仕事について「なんとなく、納得がいかない」「死んだ時間になっている」と感じていた。

今週は、SLOW DOWN を意識して、お客さんの話を丁寧に聞いて、「今、ここ」の目の前に集中した。
集中してみると、どんなに流れ作業の仕事でも、楽しく感じられる部分がある。

今まで、それを、処理するように流してたから、死んだ時間になってたんだ。

集中して、その「面白い」「楽しい」と感じられる部分を自分で拾い集めて、次の選択の材料にしていきたい。



質問[2]
あなたの目標......「夢をかなえる」は、何でしょう。



SLOW DOWN を続けていく。「今、ここ」に戻って集中する。
自分にとって「よい」「得意」「面白い」「楽しい」と感じられるものを、ひとつひとつ丁寧に拾う。