自己対話に役立つ4つの指針
「私は、どんな人間?」
「どんな人生が生きたい?」
「手帳(スケジュール帳)」と「日記(未来日記)」をつうじて、自己対話を重ねる。
うまく運ぶためには、次の、4つのことを意識すると役に立つ。
私たちが、自分の力を生かして、豊かに生きてゆくための武器。
それらは重ねて、私たち自身に、もう与えられている。
動物や鳥が、与えられた力で生きてゆけるのと同じように、同じ動物である私たちも、与えられた力で生きてゆける。
1 |「スケジュール帳」で時間をとりもどす
先にも述べたけれど、時間がないと、何もできない。
加えて、時間が「ない」「ない」と言うけれど、現実には、そんなことは発生していない。
たとえば時間は、こんなところに消えている。
テレビに使う時間。
他人にどう思われるかを気にして、駆けずり回っている時間。
他人の反応を気にして、SNS をチェックしている時間。
こういった時間を「プラグオフ」にすれば、時間は、すぐに湧いてくる。
スケジュール帳を使い、具体的に「見える化」して整理してゆけば、現状が浮き彫りになってくる。

スケジュール帳で「見える化」して、時間を整理
2 |「チェアワーク」で身体感覚をとりもどす
時間を作ったら、次は、論より証拠。
PDF を参照して、「チェアワーク」を試してみてほしい。
著者の著作から、2点提供します。
・『夢をかなえる人の手帳』(2003年)| チェアワーク
・『未来日記』(著者復刻版)(2017年)|チェアワーク

私たちは、誰よりも賢い相談役を、自分の中に持っている。
落ち着いて自分を整えれば、人生を決める能力は、内側に備わっていることがわかる。
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私たちを依存させ、無力のままにしておきたい側の人間は、
「あなたは無力なので、自分で、自分の人生を打ち立ててゆくのは無理」
「(その代わりに、黙って言うことを聞きなさい)」
こう、信じ込ませておきたい。
こんなの、嘘に決まっている。
その証拠に、チェアワークで身体感覚を整えると、「今」という時間に戻ることができる。
身体感覚を取り戻し、「今」という時間に戻ってくる
「チェアワーク」を手順通りに試すと、頭の中でぐるぐると渦巻く声が、ぴたりと止む。
純然と、「今」に存在できるようになる。
「思考停止」の状態がとけ、判断能力が戻ってくる。
すると、自分で決めることが、できるようになってくる。
本来のあなたには、正常な判断能力があり、しかも、その判断は信頼できる。
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他人を容易に支配したいと考える側の人間は、この事実に、絶対に気づかれたくない。
つまり、あなた自身の正常性に、気づかれたくないのだ。
だから、私たちを常時、情報の洪水につないでおき、
「あなたは、これが不十分だ」
「もっと、こうしなければならない」
こんなふうに、あれこれ指示してくる。
この手に、乗ってはいけない。
3 |「i-message(アイ・メッセージ)」で自己主張をとりもどす
身体の感覚と、静寂の感覚を取り戻したら、「i-message(アイ・メッセージ)」の出番だ。
これは、「私は」という主語で、話しはじめる手法。
「世間が」とか「○○さんは」で、話しはじめないスタイルだ。
まずは、自分一人だけでいい。
「私は」という言葉でスタートして、ぶつぶつと、話してみてほしい。
すると、驚くことに、あっさり自分の意見が出てくる。
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「自分を見つける」のが難しい......というのは、嘘だった。
あなたも私も、自分を持っている。
だからこそ、その自分を見失うと、軸を見失った感じがして、とても苦しくなる。
「私は、...したい」
「私は本当は、...は嫌だ」
「私は本心では、...したいのだ」
たくさん出てくる「私は」に、「i-message(アイ・メッセージ)」で耳を傾けてみてほしい。
4 |『未来日記』で感情をとりもどす
「私は」で話しはじめた正直な意見を、最後は、『未来日記』に書いてゆく。
書籍『未来日記』の中には、正直な気持ちをつかむ方法が、解説されている。

『未来日記』の中には、自分と対話する手順が解説
いずれにせよ要点は、自分を主語にして、正直に、本音で書くこと。
これを続けてゆくと、自分の気持ち......「感情」がわかってくる。
わかってきたら、あとは、その本音に合わせて、人生を選択してゆく。
本音と、人生選択が一致してくればくるほど、自分に満足できるようになる。
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......当たり前だ。
これは、誰かのために、時間を貢ぐ人生ではないのだから。
搾取されていい人生や、誰かのための犠牲になる人生なんて、存在するわけがない。
誰もの命が、神聖なもの。
あなたの人生もまた、代えのきかない貴重品。
だから、命の感覚を見失うと、とても苦しくなる。
そして、「命の感覚」とは、「時間の感覚」と同じ意味になる。
このふたつは、名前は違っても、けっきょく同じものをさしているのだから。