Pay Forward

S. Y. さん(30代/富山県よりご参加) さんらもんクラス
ワークショップ中に、ある出来事に対する私の感情を扱った。
それは、決して良い気分にはならないものではあるが、今の私には日常となっていた。
見ると、嫌な気持ちにはなるが、対応しなければならないし、仕方ない…いちいち落ち込んでいられない。
気持ちを奮い立たせて対処することを繰り返してきた。
日常の一部なので、嫌だとはいえ、そこまで大きなこととは考えていなかった。

何回か、自分の感情の観察を繰り返していくにつれ、それが決して軽いものではなかったということに気が付かされた。
「嫌だなあ」という程度の浅さではなかった。
もっと戦慄するような恐怖を、私は本当は感じていた。
それをいちいち、日常の中で感じていられないから、遮断して軽く感じることで、なんとか乗り越えてきたのだった。
軽く感じていたからといって、それそのものが軽くなるわけではない。
むしろ、ことの重大さを見誤ってしまう。
私は、ワークショップでのサポートを借りることで、その重さを改めて受け止め、改めて自分の次の行動に繋げることができた。

今週に入って、また新しくその出来事は起こった。
ワークショップ・クラスの直後だったためか、いつもより身体反応が強く出た。
違和感、怒り、恐れ…具合が悪くなりそうな、「もうやめてくれ」と言いたくなるくらいの、吐き気を催しそうな気分だった。
その後もしばらく感覚を引きずった。
悪夢も見て、朝起きると汗びっしょりになった日もあった。
ただ、今までと違うのは、「それをそのまま感じていい。そのくらいの規模のことが起こっているというメッセージだから。」と、自分が思えているということだ。
「死にそうだと感じても、ちゃんと身体の安全装置が働くから、安心して感じ切ってください」という、ワークショップ中の優月さんの声が聞こえてくる。

また、ワークショップ中には別の悩みについても扱った。
それを、「感情」という視点で考えた時、あまりにも瞬速で結論が出たので驚いた。
あんなに、メリットとデメリットの表を自分で作っても決まらなかったのに…。
どんなことにもメリット・デメリットがあるのは当たり前で、何より「感情」が一番早く結論を出しているということが、よくわかった。

しばらく食欲のない日々を過ごしていたが、翌朝、久しぶりにご飯が美味しいと感じた。
手作りのちりめん山椒の香りが、いつもより鮮やかに感じられた。
そこから日常に戻って忙しなくしていると、またどんどんと感覚が鈍っていくことにも気がついた。
こんなにも、私は普段「感じずに」生活をこなしてきたのか。
深く感情を感じる体験ができたからこそ、初めてその落差に気がつくことができた。
まだ自力でその感覚を取り戻すことは難しいけれども、一度体験できたということは大きな違いだ。

私が普段、感情だと思ってきたものは、おそらくほとんど感情ではない。
とても薄かった。
そういえば、心から楽しいとか嬉しいとか、久しく感じていない。
おそらくそれは、痛みを遮断するために、すべての感情を鈍くせざるを得ないからなのだ。
なんだか、自分の人生が貧しく感じられ、悲しくなった。
私はもっと、この世界を鮮やかに感じてみたい。
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そのため、基本に忠実でありつつも、現況に即した、実践的な内容が特徴です。
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