2022.11-2023.02月開催 「ONSA Web. WORKSHOP(2)コース2/STEP.2(前期日程)」こらんクラス

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タイトルはじまり目印

S. H. さん(30代/宮城県よりご参加) こらんクラス



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大切な自分へ

この12週のあいだ、本当におつかれさま。
この3ヵ月を振り返ってみて、大変だったな…と思い出している。

大変ではない、変化のない時間などは無いのかもしれないが、特にこの3ヵ月は物理的な変化と共にあった時間だった。

私はこの期間に引越しを経て、3ヵ月前とは違う場所に住んでいる。
年明けに新年度を迎えた職場では、担当範囲の大きな変化に向き合っている。

ほんの1年前には想像もつかなかったところに、いまの私はいる。


文節区切りの線

「回復してから人生が始まるわけではない」という言葉が、いま私に強く響いている。

私はいまも、ここにいて、生きている。
「いつか」「できるようになったら」生きるのではなく、できることもありできないこともある、この自分として、生きている。

私は、一週ごと、一日ずつ、ひとつずつの練習を積み重ねていくことの貴さを、より一層感じられるようになった。
そして、積み重ねた時間やその行動を起こした自分のことを「信じられる」という感覚が、増していると思う。


文節区切りの線

私は、毎週の課題になんとかしがみついていた。
投げ出さないでいてくれて、ありがとう。

私は、言い訳はいくらでも見つかりそうな中で、もがきながらも投げ出さなかった自分を、誇らしく思う。

大きな変化のなかにあっても、私はそのときそのときの自分自身と向き合い続けていた。
この環境だからこそ感じたことや経験したことがあった。


文節区切りの線

毎回の課題は、私にとって、難しいと感じることが多かったように思う。
「できない」、「今は、よくわからない」と思うこともあった。
これらは、やってみたから分かった、ともいえるのだと思う。


課題に取り組むということをしなければ、私は何に引っかかっているのかに気づかないまま、何度でも引っかかり続けることになるのだろう。
自分と向き合うという姿勢は、現実的な環境変化を経験するうえで、大きな力になっていたと思う。

「私はどうしたいのか」を問われる様々な機会に、戸惑いながらも、一つひとつに自分にとっての答えを出してみた。
まさに、「練習」の「本番」だった。


文節区切りの線

私は、この3ヵ月の間に、自分に対するごまかしがきかない度合いが増している。
自分さえガマンすればいいとか、耐えればいいのだ、というような説明は、もはや私には通用しない。

役に立つという価値を得るために他人のお世話に奔走することも、充実するに違いないと信じて多くの予定をこなすことも、「私が生きる」ことではなかった。
私ではなさそうなものを取り外してみると、自分には何も残らず、からっぽで、むなしい。


私はこのコースの開始時にも、この空虚さを嘆き、自分で決める難しさに怯え、「こわい」を連発していた。
誰か助けてくれたらいいのに、ぱっと正解がわかったらいいのに…という気持ちが、正直なところだったと思う。

いまの私も、相変わらず色々なことを「こわい」と思っている。
ごまかしはきかないが、ではどうすればいいのかはまだわからないことも、多い。


文節区切りの線

少しだけ違うのは、「誰か…」と頼ってしまいそうな自分に対して、理解が深まっている、ということだと思う。

境界線、感情、ニーズ、コントロール…と、様々な知識に触れ、自分の中をのぞいてみることで、多くの気づきがあった。
過去に身に着けたやり方が「今」に影響しているのだと、知ることができた。
今はできない、よくわからない、くり返し学んで練習することが必要だ、ということが、まずは分かった。


文節区切りの線

第11週の体験が、記憶にも新しく、印象深く感じている。
「遊ぶ」を試してみる練習のなかで、思いがけず私は、自分のなかの「悲しさ」や「さびしさ」が際立って見えた。

自分に正直に、少しずつ言葉にしてみることで、これまで目をそらしていたものが見えてくる経験だった。
自分へのごまかしをやめ、自分が感じることを受けとめるのは、私自身だ。


文節区切りの線

私は、自分へ嘘をついたりごまかしたりする時間を、自分を満たすための時間に、差し替えていきたい。
かつて、ごまかすことが自分を守るやり方だったのなら、私は新しい方法を学び、自分を本当に大切に守れるようになりたい。

私はこうやって一つずつ、知らなかったことを知り、できないことを練習することを、続けていこう。
この私ともっと仲良くなって、一緒に歩いていこう。


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