時間と心がテーマ、藤沢優月(文筆業)です。
続きです。
なぜ、農家の方が、抵抗しているのか。
欧州では、いわゆる「グローバリズム」への抵抗のうねりが、一気に広がっています。
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「グローバリズム」と横文字で書けば、響きよく聞こえますが、なんのことはない。
一部の人々だけが、桁外れのスーパー金持ちになり、全てを独占しようと試みる仕組み。
事実、次々に法律が変えられ、人々の自由が制限されはじめ、権利が制限されてきている。
じわじわと支配を広げられ、もっと言えば、奴隷化してこようとしている。
これに、欧州地域の市民たちが今、全力で抵抗しています。
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イギリスでは、デジタル ID への反対運動が活発化。
個人の情報を、徹底的に管理しようという流れですね。
そして、先にシェアしたとおり。
欧州著者地方でも、グローバリズムに反対する巨大なデモが、相次いでいます。
主たる開催者・参加者は、Z世代とも。
20代が中心となり、すべての世代を巻き込んで、猛烈に抵抗しています。
西欧では、農家がトラクターで EU 本部に押しかけ、抵抗。
なんと、ポーランドやリトアニアの農家も、ベルギーまで駆けつけている!
フランスでも、幹線道路を農家さんが塞ぎ、抵抗を示しています。
ついには、スイスの農家さんたちも、国境を超えて応援に。
「食べることは、生きること」
しかも食糧は、安全保障でもある。
なのに、自分たちの安全の仕組みを崩されたら、安全に生きられなくなる。
NO FARMER,
NO LIFE,
NO FUTURE.
(農家がいなければ、生きられなくなり、未来がなくなる)
このようなスローガンが、至るところに掲げられています。
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ひとつ前の記事で触れたように、欧州著者地方は、伝統的なクリスマスのさいちゅう。
でもきっと、デモの号令がかかったら、みな防寒して、路上に繰り出すでしょう。
自分たちの権利・命は、自分たちで守る。
暖かい室内に、ぬくぬくと座っているだけで、誰かが権利を守ってくれると思ったら、大間違い。
そんなことは決して起こらないと、欧州の人々は、経験的に知っています。
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日本では次々に、リスクのある法案や政策が、通過していますね。
枚挙に、暇(いとま)がないほどの速度感。
2027年からは、所得税の値上げも決定済。
日本の農家さんだって、種子法の改正や、疑問がともる補助金の配分で、言いたいことが山ほどあるはず。
重ねて、私は欧州におりますが、欧州と日本が、別なわけではない。
折を見て、こちらの空気感をまた、共有したいと思っています。
そして、「心と身体の勉強会」等では、もっと直接的に、積極的に学びましょう。
自分たちが今、どのような流れに、巻き込まれているのか。
そして、何を守らなければならないのかを。
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それでは、また。
どなた様にとりましても、平穏な年末年始となりますように。
……ちなみに私は、号令がかかったら、寒空の元に繰り出しますよ。
明るい未来を、絶対に、守ってやります。













