日々是好日 | 伝えたいメッセージの芯 :自分の命……時間を、リスペクトする。手帳は、そのための「見えやすい」道具

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(前の記事から、続いています)

| 以下の記事から読みはじめると、全体の流れがわかりやすいです
「日々是好日 | 伝えたいメッセージの芯 :『一緒に』は、プライスレス」



スケジュール帳は、いわば、「命の通帳」のようなもの。
だから、人はきっと手帳術に、無意識にこだわる。


ひとつしかない、自分の命。
それを、本当は、とても大切に感じているから。

……たとえ、はっきりと意識していなくとも。


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私(藤沢)は、「手帳術」を、単なる「効率的にものごとを運ぶ方法」とは、認識していません。
深みの淵が計り知れないほど、神秘的なものだと認識しています。



「あなたが、あなたの人生を、どう生きたいのか」

この、壮大な問いに、答えを出す行為。
だから、おもしろい。


「自分の人生を、どう生きたいの?」

この問いに答えを出す、大人にとって、必要なライフスキル(生きる技術)です。
究極の実用であって、しかも、究極の哲学。

あなたの人生に、直接関係のある、実用の哲学です。


語れることが、無限にあります。

(先出しになりますが、これから、たくさん、一緒に語りましょう)



でももし、ものごとが、こんな順番で起こったら、……どうする?


「自分の時間(人生)が、うまく運べていない」
「『自分』の輪郭が、うまく、わからない。とらえられない」

人はそんな時、「外側」に見えやすいもので、反射的に、欠けを埋めようとします。
しかも、死にものぐるいの、必死で。

もう、脊髄反射のようなものだと思う。


達成や、外側の成功。
目に見える数字や肩書き。
容姿の優劣。
生活の優劣。

世間並みに、うらやましがられる生活を、送っているかどうか。
「普通」「合格ライン」以上かどうか……。

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大きな、罠があります。
こういったものは、いっしゅんで、ひっくり返りやすい。

しかも、いとも簡単に、あっさり、ひっくり返ります。


自分よりも、見た目のよさそうな人。
優秀な肩書きの人。
若い人。

きりがありません。
しかも、競争から、永遠に自由になれない。
劣等感を埋めようとしてスタートしたことなのに、劣等感は、永遠に埋まらない構造。

永遠に、競争の中です。
なぜなら、誤った、自分の「確認」の仕方に、巻き込まれているから。


本当のあなたは、ただ存在するだけで、愛される人。
本当に。

こっちの方が、揺るがない真実です。
だから、崩れない。

文節区切りの線

「ありのままの自分では、『よい』と思えない」

この考えの根(ルーツ)は、はるか過去に、さかのぼります。
おそらく、幼少期まで、さかのぼるでしょう。


そして、ここがポイントです。
この傷は、どんなにきらびやかな「達成」「成功」でも、消すことができない。

あなただって、たびたび、目にしているはずです。

外側から見て、あんなに恵まれていて、社会的にも成功し、容姿も端麗。
性格も性質も、問題ないほど、いい人。
誰からも、否定的なことを聞かないぐらい。
その、すばらしい人がなぜ、自己肯定感が低く、擦り切れるまで自分を追い詰めて、命を絶ってしまうのか……。

一人や二人のことではないです。

「自己肯定」を、「達成」で埋められると、取り違えること。
「過去の喪失感」を、「社会的成功」や「達成」、「たくさんの人から愛されること」で埋められると、取り違えて理解すること。

悲しいほどに、はるか古来から、銀河系の星の数ほど、繰り返されているテーマです。



そうではない。

「過去の喪失感」は、「達成」では埋められない。
誰かから、……たくさんから愛されることでも、埋められない。


自分を、自分で愛することでしか、埋められない。
自分の命……自分の「時間」を、自分でリスペクトすることでしか、埋められない。



「自分を、愛すること」

たったひとつしかない、自分の命を愛すること。
縁あって、自分自身に託された命を、責任を持って、大切にすること。

(だからこそ、真実の意味で、他人の人生もリスペクトできる)


これが、「手帳術」の、究極の目的であり、ゴール。


手帳は、時間処理や、計画処理の道具ではない。
そうではなく、自分という存在を大切に愛するために、目に見えやすい・使いやすいツール(道具)。

これが、私の個人的な、「手帳術」への信念です。


(続きます)